k-takahashi's blog

個人雑記用

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軍事研究 2024年4月号

軍事研究 2024年 04 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「ウクライナ軍総司令官交代の真相」(小泉悠)は、2月のザルジニー解任関係の解説記事。旧ソ連時代からの指揮統制の変化の解説(かなり大規模な改革を行って旧ソ連型の参謀本部制度…

軍事研究 2024年3月号

軍事研究 2024年 03 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「次期戦闘機日英伊共同開発の闇」(小林春彦)は、F2後継機とタイフーン後継機の共同開発プロジェクトグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)についての記事。「闇」などと物騒なタイト…

軍事研究 2024年2月号

軍事研究 2024年 02 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「ロシアの継戦能力は何故尽きないのか」(小泉悠)は、ロシアの継戦能力についての仮説紹介。「国民がプーチンの戦争を支持している」「2024年度の想定赤字は1兆6千億ルーブルにすぎ…

軍事研究 2023年12月号

軍事研究 2023年 12 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「ハマスの背後にイランのコッズ部隊」(黒井文太郎) ハマスの奇襲攻撃の分析記事。前回の大規模攻撃からわずか2年5ヶ月(その前は準備に7年かかっている)で大掛かりな襲撃を実現し…

軍事研究2023年11月号

軍事研究 2023年 11 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「ついに創設、常設統合指令部」(福好昌治)は、概算要求の統幕・陸自分の解説。タイトル通り常設統合指令部と統合指揮官の創設予算が計上されている。統幕長が防衛大臣補佐と統合任…

作戦指揮とAI

作戦指揮とAI わかりやすい防衛テクノロジー 作者:井上孝司 イカロス出版 Amazon 「AI」が目立つが、前半は指揮統制とか情報整理・情報共有の話。IT以前の大戦時の英軍の航空管制から話を始めている。で、それをどうIT化したかに繋いでいるが、この辺の特にI…

ゲームの中の帝国陸軍

ゲームの中の帝國陸軍: IMPERIAL JAPANESE ARMY IN GAMES (コマンドブックス) 作者:堀場 亙 Independently published Amazon 帝国陸軍が登場するシミュレーションゲームのシステムとその再現手法を紹介している。連載時に読んでいたはずだが、まとめられると…

軍事研究 2023年10月号

軍事研究 2023年 10 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「総力戦体制に舵を切るロシア」(小泉悠)は、徴兵制改革の解説。徴兵義務年齢の拡大と「志願」制度による徴兵の戦場投入の準備。来年3月の大統領選挙のあとに戒厳令を出すのか動員…

F-35とステルス

F-35とステルス技術(わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ ) 作者:井上孝司 イカロス出版 Amazon F-35とステルス技術を紹介している本ではあるけれど、なぜステルスが大事か、F-35の何が強みなのかなどに紙幅を割いている。井上孝司氏の本なので、単な…

軍事研究 2023年9月号

軍事研究 2023年 09 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon ウクライナ攻勢とプリゴジン反乱についての記事が並んでいる。どちらも7月中旬時点の記事なので当然最新情報というわけではないが、それはそれとして分析記事は興味深い。 「開始1か…

指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝―

指揮官たちの第二次大戦 (新潮選書) 作者:大木 毅 新潮社 Amazon 第二次大戦時の様々な指揮官、有名処では帯にあるデーニッツ、南雲、パットン、ジューコフ。それぞれ分厚い本を一冊費やしても書ききれない人物ではあるが、あえてその一側面を切り取ってみま…

軍事研究2023年8月号

軍事研究 2023年 08 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「ウクライナの破壊工作部隊」(黒井文太郎)。ウクライナ戦争では、5月のクレムリンへのドローン攻撃、6月のカフホカ・ダム破壊など誰がやったのかはっきりしない破壊活動が何度も起…

軍事研究 2023年7月号

軍事研究 2023年 07 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「ロシア・ウクライナ軍の作戦と戦術」(葛原和三)は、キーウ包囲戦とイジューム反撃を例に両軍の差異を解説した記事。もちろん、状況は刻々変わるので執筆時点での分析。機動戦の基…

軍事研究2023年6月号

軍事研究 2023年 06 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「完成間近!陸自「南西防衛態勢」』(竹田純一)は、南西諸島の対処力強化についての解説記事。今年3月に石垣島駐屯地が開設されたが、ここ10年ほどの経緯をまとめている。一区切り…

軍事研究 2023年5月号

軍事研究 2023年 05 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「詭弁と欺瞞のプーチン演説」 (黒井文太郎)は、ここ数ヶ月のプーチンの言動の分析。アメリカ・NATOから祖国を守るという正当化方針は変わっていない。ワグネルとロシア軍の関係に…

スカンク・ワークス -戦闘機開発極秘プロジェクト

アマプラにあった、スカンクワークスのドキュメンタリー。 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09RK3ZBQ4 ケリー・ジョンソンを中心にした構成でU2とSR-71、2代目のベン・リッチによるF-117の開発の紹介。 知らない話はあまりない(U-2は空飛ぶ十字…

軍事研究 2023年4月号

軍事研究 2023年 04 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「ウクライナ支援の切札レオパルト2 」(奈良原裕也)は、先日供与が決まったレオパルト2の解説記事。2A4と2A6の違い(初期型と後期型なのでかなり違いがある)とか、広く使われてい…

軍事研究2023年3月号

軍事研究 2023年 03 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 『朝鮮半島に対米「第二戦線」形成か?』(鈴来洋志)は、北朝鮮過去最大規模のミサイル発射・軍事活動がロシアのウクライナ侵攻と並行して行われていることについての関連性の分析。…

イラストで学ぶ用兵思想入門 現代編

イラストでまなぶ!用兵思想入門 現代編 作者:田村尚也 ホビージャパン Amazon 第二次大戦(ソ連の「作戦術」については、一部戦前も)以降の用兵思想についてのまとめ解説。 作戦術、エアランド・バトルとマニューバー・ウォーフェア、ハイブリッド戦争、マ…

ウクライナ戦争の200日

ウクライナ戦争の200日 (文春新書) 作者:小泉 悠 文藝春秋 Amazon 小泉先生が2022年の前半に何度か行った対談をまとめたもの。当時、こんなことが話題になっていたんだなという記録として面白い。情報が足りない中の話なので、実は違ったとか予想が外れた…

軍事研究 2023年2月号

軍事研究 2023年 02 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 表紙はB21で、記事も「登場! 第6世代爆撃機『B-21Aレイダー』」(石川潤一)が掲載されている。B-2Aの課題だった維持管理を改善している。また本誌はB-21とB2の比較写真を掲載し、イ…

軍事研究 2023年1月号

軍事研究 2023年 01 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 次期戦闘機関係の記事が幾つか並んでいる。 「日本はF-X開発を主導できるのか?」(吉岡秀之)は共同開発の経緯と課題の解説記事。日本側と英国側それぞれの経緯、過去の共同開発での…

戦争は許されるか

「戦争」は許されるのか? 作者:稲葉 義泰 イカロス出版 Amazon 副題の「武力行使のルール」の方が内容説明としては適切。丁寧に解説してくれているので興味があるなら読むとよい。 現在の国際法では戦争は許されない。国連憲章は武力行使も禁止している(2…

軍事研究 2022年12月号

軍事研究 2022年 12 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 「苦境のプーチン、大規模動員発令」(小泉悠)は、ロシアの動員令の解説。今回の動員が「人間の動員」であって社会経済全体の動員ではないこと、予算手当がないことからやはり準備は…

民間人のための戦場行動マニュアル

民間人のための戦場行動マニュアル:もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる 作者:(株)S&TOUTCOMES,(一社)危機管理リーダー教育協会 川口 拓 誠文堂新光社 Amazon 戦争に巻き込まれた民間人はどう対応すればいいか、という本。2019年発売だが、「…

 軍事研究 2022年11月号

軍事研究 2022年 11 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 航空機関系の記事が幾つか。 「ファンボローで見えた日英共同戦闘機計画」(竹内修)は、ロンドンのエアショーのレポート。テンペストの現状(コンセプトモデルの展示とか、日英伊の…

軍事研究 2022年10月号

軍事研究 2022年 10 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 巻頭記事の「陸自南西諸島防衛態勢の再構築」( 吉富望)は、諸島防衛をどうするかのまとめ。最近の中国軍の軍拡ぶりを考えるに、「南西諸島周辺では、航空優勢のみならず海上優勢も…

軍事研究2022年9月号

軍事研究 2022年 09 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon ユーロサトリのレポート(竹内修)。5月の「欧州に戦争が戻った」という発言を受けた展示会となった。ウクライナ国防省もブースを出していたとか。ラインメタル社がKF1「パンター」を…

ガニー軍曹のミリタリー大百科

アマプラの「ガニー軍曹のミリタリー大百科」を流し見。 ガニー軍曹は、フルメタルジャケットのハートマン軍曹役で知られる元海兵隊員の俳優R・リー・アーメイさん。彼がホストとなり色々な兵器の紹介をしている。 紹介は、テクノロジーとかの細かい話よりも…

軍事研究2022年8月号

軍事研究 2022年 08 月号 [雑誌] ジャパン・ミリタリー・レビュー Amazon 今月もウクライナ関係が中心。 『プーチンは核兵器を使うのか』(小泉悠)は、ロシアの核ドクトリンの解説。戦術核を使う可能性は依然残ってはいる(ウクライナの抗戦意思を奪うため…