k-takahashi's blog

個人雑記用

インターネットの次に来るもの 〜不可避な動き

〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

ワイアードの創設者ケヴィン・ケリーが昨年発表した著作。原題は "Inevitable"(不可避)。細かなディテールはともかくとして、流れとしては不可避的に訪れるであろうものを12個の動詞にわけて語っている。


Kindleで買ったので読んでいるときには気付いていなかったのだが、かなり分量のある本。
中身は12個に分かれていて、Becoming, Cognifying, Flowing, Screening, Accessing, Sharing, Filtering, Remixing, Interacting, Tracking, Questioning, Beginning とそれぞれ動詞の現在分詞で書かれている。
現在分詞であることは「今まさに起こっていること」を示し、動詞であることは主語と目的語があることを示す。各章には、その主語と目的語を示す事例がたっぷりと紹介されている。


ともすれば、圧倒されかねない話ばかりだし、会社に出す資料にこんなものを書いたらば非現実と却下されること請け合い。
だが、それでも本書はあくまで楽観的に書かれている。そこがやはり読んでいて嬉しいところ。

われわれは現状も、これからも永遠の初心者なのだ(No.324)


上述の通り分量があるし、あまり読みやすいとも思わないのだけれど、それでも読んでおくべき一冊だと思う。
望むべくは、全文を電子テキスト化しておいて、Google検索のパーソナライズ部分に関連部の引用がちらっと出てくると嬉しいかな。(金払って良いからそういうサービス欲しいよホントに。)