k-takahashi's blog

個人雑記用

レディ・プレイヤー1

映画館に鑑賞に行く。ほぼ満席で人気はあるみたい。
(以下ネタバレあり)


さすがに2時間半の映画にするには色々とまとめなくてはいけないわけだし、それなりにセーブしたとは言えマニアックだった原作をそのまま映画にしても訳分からないことになる。
といったあたりを考慮してか、かなり変更点がある。


個々の変更については、映画化と思えば納得できるし見栄えもするしいいのだけれど、原作読んでワクワクして映像化を期待したところが落ちているのは残念でないといえば嘘になる。リアルの大事さというのも原作での捉え方よりだいぶ大衆迎合(あえてこの言い方をさせてもらう)してるなと思った。ラストバトルのときやたらリアルワールド側でごたつかせたところとか、ラストがだらだらしたところとか、オアシスを定期的に止めるとか。その辺は本と映画というメディアの違いという面もあるのだろうが。
あとは、見る側が「ゲーム(VR)の価値≒人生の価値」と「ゲームの価値(VR)<<人生の価値」という二つの価値観のどちらに近いかというところも違いが出る理由かな。学校のシーンをごっそり削ったのは尺の理由が大きいのだろうが、オアシスとは何かというところの表現が大きく変わってくる。


とはいえ、メカゴジラvsガンダムの「俺はガンダムで行く」の部分とか、親指を立てて溶鉱炉に沈んでいくシーンとか、で十二分に満足してしまったりも。
この2つのシーンは原作にはないのだけれど、原作にあった巨大なロボットがずらりと並ぶシーン、それを選ぶシーン、活躍するシーンがこうしたところにアレンジされてまとまったと思うと感慨深い。
注意して鑑賞すれば、原作の要素はきちんと織り込まれているのかもしれない。