k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2018年11月号

特集:微積

さすがにこのレベルの微積分は理解しているが、歴史の部分(「ニュートン以前の微積分」)は面白い。微分デカルトフェルマー積分はカヴァリエリ、トリチェッリなどが研究を進めていて、それでニュートンライプニッツがほぼ同時期に基本定理に到達したのだろうという話。
最後に「センター試験」が出てくるのにちょっと笑った。

宇宙はなぜ暗いのか

オルバースのパラドックスの話題。
「無限に星があっても一直線に並んでいるから夜空は暗いのだ」という説(フルニエ・ダルベという物理学者がなかば冗談で作った説)は面白い。いや、無いとは言い切れないよね。
ダークマターダークエネルギーの話も、100年後にはこういう風に扱われているかも。

審良静男先生インタビュー

偶然、本庶先生のノーベル賞受賞に重なる形になったが、審良先生も免疫学の研究者。「大学院時代に岸本忠三先生と本庶祐先生というよい先生に出会い、研究の楽しさに気付くことができました」(p.118)とか書いてある。
審良先生の方は、自然免疫の仕組みを解明している先生。原始的な反応だけだと思われていた自然免疫の巧妙な働きを解明した。ノックアウトマウスの研究が強みになって、色々な実証で実績をあげている。
痛風が自然免疫原因(細胞質内センサーが尿酸を病原体と誤認識することで発症する)とか、色々な知見がある。