k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2019年2月号

gunken.jp

特集は「宇宙戦争時代が始まった」と、やや煽りが入っている感じ。

 

『新軍種『スペース・コマンド』創設』(福好昌治)、『中国「嫦娥4号」月の裏側を目指す』(上河徹)、『米中ロの『軍事衛星』破壊競争』(鳥嶋真也)、『「アメリカは宇宙を支配せねばならない!」』(野木恵一)、『SSA・宇宙監視システム』(井上孝司)の5つの記事が載っている。

トランプ大統領が「スペースコマンド」とか言い出したが、既に米空軍に「空軍宇宙コマンド」があり、隷下に3万人ほどがいる。この辺の解説があるのだが、例によってトランプ大統領のいうことは今一つ分からない。

あとは、米軍が静止軌道衛星の使用を減らしている(敵国の絶好のターゲットになるうえに、コストが高い)。

日本の宇宙開発も他国からは宇宙兵器開発と見なされるであろうことも書かれている。なので日本としては宇宙軍縮条約みたいなものが望ましいのだが、問題は弾道ミサイル防衛。この技術も宇宙兵器と紙一重なので、下手な条約を作ると日本のミサイル防衛が規制されてしまう。

 

『 英「クイーン・エリザベス」とF-35B 』(青木謙知)は、英軍のF-35B実戦化の歩みの紹介。レベル1パートナーということもあるが、先頭を走るだけあって色々とやっていて、搭載艦であるHMSクイーン・エリザベスが昨年夏に訪米している(目的は訓練・試験)。

 

『寿命百年のジェット戦略爆撃機B-52』は、B-52の解説記事。新型爆撃機B-21はB-1,B2をリプレイスして、B-52を残すという決定が昨年2月にあった。100年現役になりそうなB-52だが、その前のB-36Bもスペックは凄い(航続距離と搭載量はB-52を上回る)が、多用途対応とスピードはB-52が上。これはやはりエンジンが物を言っており、開発に難航したおかげで、J57が間に合ったのが大きい。