韓国駆逐艦の火器管制レーダー照射事件(多田智彦)
あちこちに解説が出ているけれど、いちおうここにも。レーダーの種類の違いの解説が中心。記事の日付がないけれど、「騒ぎ立てないのが大人の対応ではないだろうか」(p.31)とあるので、比較的早いうちに書かれた記事なのだろう。
メインの記事群は、新防衛大綱と中期防の解説。
『新防衛計画大綱』の「多次元統合防衛力」(福好昌治)
「2013年に策定された前大綱では、北朝鮮、中国、ロシアの順に記載されていたが、新大綱では、中国、北朝鮮、ロシアの順に記載されており」(p.33)というのがある。一方、FMSや人手不足は難問となる。あとは、イージス・アショアやF-35Bについては「取り合っているというよりも、押しつけ合っているように見える」(p.45)としている。
新中期防で注目!自衛隊の『新兵器』(竹内修
哨戒艦の話は知らなかった。中露両国に対応するために監視能力が必要で、そのためのもの。
「いずも」のF-35Bは「陸上運用型」となる(石川潤一)
いずもを空母にしたところで、空母着艦資格の問題を解決しないと(今は、29日ごとに更新が必要)いけないという指摘。あとは、F-35Bの最新情報紹介。
あなたのPC、スマホに『中国のスパイ』(井上孝司)
ファーウェイの危険性とは、という辺りの技術的説明。当然、2017年の「国家情報法」の話題も。
国産T-4後継機のライバル「BT-X」(林富士夫)
米軍の高等練習機商戦に勝利したボーイングのBT-X。民間機同様にエンジン自体ではなくアフターサービスまで含めて利益を上げるビジネスモデルに転換したことが大きい。そして、大量販売を狙う以上日本へも売り込みがあると予想される。
五八日間ほぼ世界一周取材記(その1)(柿谷哲也)
2か月に渡ってあちこちと取材を行った著者の取材記。10月6日の正論沖海戦洋上慰霊祭にスリランカ海軍代表、アメリカ海軍代表が参加したのは初めてだそうだ。
一方、海自に難癖を付けて追い出した韓国観艦式の方は、デモ隊が基地に入り込んだり、調整ができていなかったりと、散々だったようだ。