k-takahashi's blog

個人雑記用

夢の図書館

https://www.gijyutu-shounen.co.jp/Library/

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を訪問。最初にクラウドファンディングがあったときに一口乗っていて、移転とかあって行くのを忘れていたが、先日ツイッターで見かけて、そういえばと思い出した。幸い、夏休みに当たっていて空き枠があったので訪問。

雑誌はその時代を生で伝えるタイムカプセルです。「夢の図書館」には100年分2万冊の貴重な技術雑誌があります。
子供の頃に心をときめかせて読んで夢にまで見たあの技術雑誌にもう一度会える「夢の図書館」です。

 加えて、こんな感じのマイコン博物館でもある。

 

https://www.gijyutu-shounen.co.jp/Library/museum/images/P1070933-1.jpg

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(COMP-BSの現物なんて初めて見た。海外のマシンは博物館とかでなんどか見たけど、国産のはなかなか見られないのが多い)

 

半日いたけれど、結局読もうと思っていたものは読み切れず。そのうちもう一回時間をとって続きを読みに行きたいところ(2時間弱かかるので、あまり気楽には行けない距離なんだよなあ)

あと、代表の吉崎武さんが直接色々お話してくれます。

 

子供の科学

鉄道模型の記事がHO中心。私が読んでいた頃はNゲージ中心だったので、へえという感じ。

1966年5月号(タッチセンサーの電子工作の記事が載っていた。但し、このタッチセンサー用の真空管(!)は当時でお値段1300円)、
1966年9月号(なんと自動運転の記事が出ている。コラムには犬からノミを取ってきて、自分で「ノミのサーカス」をやってみようという記事がある。時代だねえ。)、

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1951年10月号(「ポピュラーメカニクス誌」の記事紹介という形で「人工衛星は可能だ!」という記事がある。)

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学研の科学

5年の科学 1967年5月号(そのやましゅんじ先生、内山安二先生が漫画を載せている。付録は試験管とかの化学実験セット)
6年の化学1968年4月号(付録は湿度計)

 

 

ASCIIとI/Oも創刊近くのを何冊か。編集方針の違いで西さんとかがI/Oから独立してASCIIを作ったのは有名だけれど、面白いのは両誌ともにシンセサイザーの記事が多いこと。やっぱり電子工作の延長だったというのが分ける。
あとは、バス(S-100)の記事も多い。当時のマイコンでハードを拡張しようとするとアメリカではS-100が中心だったが、日本ではほとんど使われていなかった。S-100を導入すべきかどうかの議論はあったが、とにかくS-100自体を知らなくてはという意識があったようで、連載が組まれていた。

あとは、スタートレック(ゲーム)の記事が目立つ。BASICの導入が盛り上がった時期でもあり、そこで動かすものとしてということと、やはり単純にこういうストラテジー系のゲームが珍しかったというのもあったのだろうが、比率が異常(特にASCII)

 

ASCII

1977年7月号(創刊号。巻頭で「脱ホビー」とか謳っているのだけれど、記事はやっぱりホビー。I/Oとの差異化を意識したものだろうけど、巻頭は音声認識。なお、読者投稿を呼びかける文があり、「原稿は原稿用紙に書く必要はない。いやしくもコンピュータをやっている人間はラインプリンター用紙の裏側を使いましょう」とか「活字になった原稿には原稿料をささやかながらさしあげます。なお、LSIなどの現物支給は相談してください」などと愉快な記述も。あと、この号ですでにゲームプログラムが掲載されている)
1977年8月号(ベーシックのソースコードが掲載されている。東大の学生が移植したものということだが、このあとで少しもめることになる。)
1977年9月号(ベーシックのソノシートが付いた号。FLOPPY ROMと称している。とにかく、これを読み出して走らせるだけで大変だった様子がうかがえる。まず読み取りようにHWを作るところから始めないといけない)
1977年10月号(この号もベーシック中心。あと、8月号にのったベーシックの件で著作権をどうすべきかという記事もある。スタートレックのイベント紹介記事もあるし、ゲーム改造のネタ紹介という趣旨でスタートレックの4頁記事もある。)
1977年11月号(PETが大きく紹介されている。技術オタク以外に向けた初のマイコンという位置づけ。)
1977年12月号(編集室から、でベーシックが大きく扱われている。ベーシックを走らせ、ベーシックを拡張することをやるべきだという主張。とにかくASCIIがものすごくベーシックを推していることがよく分かる。この号で一番凄いと思ったのが「スターtレックの攻略記事」。他の雑誌を見ないと分からないが、2頁にわたってのゲーム攻略記事は珍しかったのではないか。)

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I/O

何冊か眺めてみると「I/O」という雑誌名になった理由が腑に落ちる。入出力関係の記事がとにかく多い。

1977年5月号(自作キーボードの記事が出てる。当時のアキバマップも出てるが、道以外は全然違ってるね。あと、コラムにプレイボーイにTK-80の記事が載っていたという紹介があった。こっちも見てみたいかも)、1977年7月号(特集記事があって、プリンタを繋ごう、カセットを繋ごう、だったりする。)、1977年11月号(鉄道模型の制御、フラフィックボード。あとゲームプログラム(多分スタートレック)が1万2千円の値段で売られている。)、

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1977年12月号(カラー表示の記事。NTSCの規格の事情で表示に大きな制限がかかることが説明されていて面白い。この号にはApple-II用のスタートレックが2頁の記事で紹介されている)

当時の主要サービスにアメリカの雑誌の取り寄せがあったようで、結構大きく広告がでている(加えて記事の紹介も)。

創刊は76年の11月だが、今日は時間切れでそこまで読めず。