この数日、Googleアラートの調子が悪かったのだがなんとか復帰(復帰した理由はよく分からない。設定をやりなおしたり時間設定したりといじっているうちに治った)
異常論文
面白い、つまらない、で言えば確かに面白いのではあるが、chatGPTなる「おおぼら製造機」が出たあとなので大分面白さが減った印象は受ける。出てすぐ読めば良かったかな。
雑誌特集なら解説や紹介記事も混ざるので、そのスタイルならもっと楽しめたかも。
夕食:肉豆腐、積ん読:8冊
年度末なもんで、仕事の締め切りが、、
解像度を上げる
ここで言う「解像度」とは、
物事への理解度や、物事を表現するときの精細さ、思考の明晰さ
(No.182)
のこと。ピントが合っているとか、細かいところまで分かっているとかの意味で、更に単に枝葉末節だけでなく全体像もきちんと捉えていることを言っている。
解像度が高いの反対が帯にある「ふわっとしている、既視感がある、ピンとこない」ということ。
この解像度を、広さ、深さ、構造、時間の4要素に分解し、それぞれで「解像度を上げる」というのはどういうことか、どうすれば上げられるのかを解説している。言ってみれば、解像度を上げるという話の解像度を上げていくように進んでいく。
日本の現状として足りないことが多いのが「深さ」で、樹形図的に表現するなら7~10段階ぐらいはないといけない。そしてそのために有効な方法が「動く」こと。またビジネスを実際に進めるのには「時間軸」の解像度が高くないといけないがこれが難しい。
アドバイスは具体的なので、現時点で至らないところが多くてもやれるところから着手し、実行(動く)すれば確実に成果は得られるだろう。
一方、本書は結構怖い本でもあって、「本書読みました」という話を人とするとなると、自分の理解や表現自体の解像度が問われることになる。ふわふわした話をすれば、「これは○○の解像度が低い話だな」みたいに分析されることになる。
事業企画とか関心があるなら、強くお薦め。但し、自分が動くことは前提。
ニュートン 2023年5月号
特集は「減量」。
まず肥満の悪影響(脂肪細胞が分泌するホルモン。TNF-αによる糖尿病リスク増加、アディポネクチン減少による動脈硬化、レプチン増加による満腹感制御機能減少)を説明。腸内環境の影響(腸内細菌が食物繊維を分解して短鎖脂肪酸を作り、これが脂肪細胞によるグルコース取り込みを抑える)。「まず野菜」の意義(血糖値スパイクを抑えることで、インスリン過剰放出を抑えて満腹感を維持)。カロリー制限の難しさ(リバウンドや栄養不足に繋がりやすい)。痩せるためにまず睡眠(寝不足でレプチンが減りグレリンが増える。これが食欲を煽る)。小児の肥満はダイエットは向いていない(成長するのでそこで合わせるのが基本。生活習慣改善はまず運動)。
などなど。こういうのは読んだ瞬間に「本当か?」と疑うことが多くて大変なのだが、さすがにニュートンなら、「多分、現在の知見では妥当だろう」と思って読めるので助かる。
ワームホールと量子もつれは同じ現象、というはなしがあるそうで、相変わらず物理の最前線というのはわけ分からんねえ。Natureに昨年、量子プロセッサーを使ってワームホールを作って情報を伝えるという論文が出たそうだ。
6600万年前の隕石衝突で恐竜が絶滅した、という話はよく聞くが、衝突後の気候変動については詳しいことがまだ分かっていない。飛び散った塵によって寒冷化が起こる、という説が昔あったがそれはなさそうだとなった。ところが、硫酸エアロゾルなら太陽光を妨げることで寒冷化が起こりそうだという研究が出た。それでも、それが何年ぐらいでどのくらいかは分からない。この変動を生き延びた生物の化石を見つけてそれを分析しないといけないのだが、なかなか大変。