戦闘機 超入門
- 作者: 関賢太郎
- 出版社/メーカー: パンダ・パブリッシング
- 発売日: 2017/10/13
- メディア: Kindle版
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本書を執筆するにあたりもっとも苦心した点は「戦闘機にとって最も重要なことはコンピュータとソフトウェアである」ということを理解してもらうのに、できるだけみなさんの興味を引くように書くということでした。
読者の皆様には「現代戦闘機と次世代の21世紀型戦闘機はなぜ凄いのか、F-15はなぜ40年が経過しても最高の戦闘機と言われ続けているのか、そして戦闘機はネットワークに繋がれた「航空戦システム」全体の一端末である」ということの理解の足しになれば幸いです。
(あとがき、より)
というところを意識しつつ、現代戦闘機の解説をしている一冊。
コンピュータ制御が進んでいることの実例として、F-35のコックピットシミュレータの経験も紹介している。敵を発見して設定して攻撃、といった辺りや垂直離着陸すら簡単にこなしてしまう様子が書かれている。
そして、今でこそ米軍が一歩先んじているし、日本も経験で上回ってはいる。
しかし、ITに莫大な投資をしている中国がいずれ相当程度追いつき、場合によっては追い越すことも考えられる。そうなってから中国が対日侵略を行えば、米軍も空自もあっというまに全滅してしまうことになる。(レベル差のある空戦は、歴史的に見て大抵一方的な結果で終わる)
その可能性はきちんと頭に入れておかなくてはならない。