k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 79: Western Myths

 ウェスタンについての伝説が2つとエアバッグについての伝説が一つ。


 ウェスタンの伝説の1つめは、ウェスタン映画によく出てくる「銃で相手の帽子を吹っ飛ばす」シーン。以前怪しい伝説で「銃で撃たれた人が反対側に吹っ飛ぶ」という伝説の検証をして「それは無理」という結論を出したことがある。あれは、銃弾に比べて人間が重すぎたわけだが、帽子はそれほど重くはない。さてどうなるか?
 まず、当時の銃、弾丸、帽子の調達。帽子はウェスタンハットの専門店で、当時の帽子のレプリカが簡単に手に入るようだ。さすがアメリカ。ウールの品とビーバー皮の品が中心だったようだ。
 さて、実際にダミー人形に帽子を被せて銃で撃ってみる。が、予想通り銃弾は帽子を貫通してしまい帽子が吹っ飛ぶことはない。せいぜいズレ落ちる程度。散弾を使うと映画のような感じで帽子を飛ばすことができるが、当然ダミーの頭部も散弾だらけになってしまい、これが人ならタダでは済まない。映画のようなシチュエーションは再現できず。


 ウェスタン伝説の2つめは、刑務所の鉄格子を馬で引っ張って外してしまうというシーン。まずスタジオの近くの古い刑務所を見学に行くが、この本格的な刑務所にはそもそも外部に向けての鉄格子などなかった。もう少し簡易的なものはないかとさがしたところ、鉄道の枕木を積み上げて作った刑務所が見つかる。窓に鉄格子もはまっていて注文通り。これを再現することにした。
 さて、再現した鉄格子にロープをひっかけ、馬で引っ張ってみる。びくともしない。二頭で引っ張ってみる。駄目。4輪バギーで引っ張ってみる。駄目。最後は重機を使って引っ張ってみたが、格子が外れる前に壁が歪んでしまった。
 もう一つの手段として、ダイナマイトで格子を壊すシーンの再現にも挑戦。ダイナマイトを爆発させ、鉄格子を外してしまうことには成功したが、牢屋内に置いたダミー人形が100G近い衝撃を受けていたことが判明。これでは人間の命がもたない。ということで、こちらも失敗。


 エアバッグ伝説は、「泥棒がピックを使って車のドアをこじ開けようとしたら、サイドエアバッグがふくらみ、その反動でピックが泥棒の頭を直撃・貫通した」というもの。
 まずエアバッグが相当のエネルギーで膨らむことを確認した3人組は嬉々として実験用の装置作りに取り組む。頭蓋骨を入手し、脳みそ代わりと称して血糊で着色したうどんを使ったりしてました。グラントは泥棒代わりに遠隔操作ロボットを作り始める。
 装置が完成していざ実験。しかし、いくらピックでつっついてもエアバッグはぴくりともしない。それも当然でエアバッグはドアの中にあるため、ピックで幾らつついても関係無いのである。 作戦を変更した3人組は「泥棒が怒ってドアを蹴る。するとエアバッグが反応して」というストーリーを作り、キック装置を作成する。しかし反応無し。トリーが蹴った場合の数倍の力で蹴っても反応無し。専門家曰く「人間が蹴った程度では動作しない」。この時点で伝説はbusted
 ここでキャリーが「この頭は壊さなきゃ」。圧搾空気を使ってピックをアゴに叩き込むと見事に貫通。3人は喜ぶが、もう伝説とは別の話ですね。


 エピソードとしては今ひとつな回だったかな。