k-takahashi's blog

個人雑記用

はやぶさ

「ローコストだったのは、冗長性がない技術的挑戦だったから。それでうまくいったのは幸運」とコメント。「お金をセーブして成果を出せと言うのは無理。しかるべき投資をしないと技術成果が上がるはずはない。『はやぶさができたんだからローコストでもいいじゃないか』というのは論理が間違っている」と、そういった向きには釘を刺した

http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/06/14/hayabusa_return_02/

ハヤブサチームが積み重ねてきた工夫は本当に凄いものなのだが、それが本当にあるべき姿だったかどうかはよく考えないといけない。必死に苦労してなんとか辻褄を合わせた結果に対して「やりゃあできるじゃん」とか言ってさらにリソースを削ろうとするバカは、残念ながらあちこちにいる。別に仕分けパフォーマーだけじゃない。


 もう少し余力があればミネルヴァだってイトカワに着陸できたかもしれない、もっと多くのサンプルを採れたかもしれない、帰還だってもっと早くできたかもしれない、カプセル分離後にハヤブサを他の天体に送り込めたかもしれない、ヴォイジャーのように深宇宙に送り出すことだってできたかもしれない。これはハヤブサミッションにけちをつけているのではなく、ぎりぎりの運用の中で、そういった可能性を切り捨てていくことで今の成果を得たのだということ。余力を削った分だけ可能性は減ったのだ。


 無理した結果とプロセスやテクノロジーの改善によって得られた向上とを分けて考えることができない人間には管理や統率はさせてはいけないんだよね。

オカエリナサλ

 あちこちで引用されていた「トップ」ネタ。
ただ、私は、もう少し前のシーンにあった「奇跡は起きます。起こしてみせます」の方が「らしい」と思ってます。

聖地への立ち入り

現場は地権者である先住民アボリジニの聖地にあるため、14日午前、アボリジニがヘリで空から視察。カプセル回収のため着陸したり、現地で作業したりする許可が得られた。

http://sankei.jp.msn.com/science/science/100614/scn1006141117008-n1.htm

この記事を読んでいて、楽園の泉を連想してみたり。