JAXA相模原キャンパスの公開を見学に行く。去年は「はやぶさカプセル」騒動で大変だったが、今年はかなり落ち着いた。(二日間で1万3千人だったとのこと。ちなみに、去年は3万人を越えていた。)
朝は雨模様だったのに、いつの間にか日が射していて「熱中症に注意」なんてアナウンスが流れたかと思うと、黒い雲が出てきたり。温度は低めで助かりましたし、雨にも降られませんでしたが、不安定な天気でした。
朝ちょっと飛び込みの仕事があり到着が30分ほど遅れた。去年のカプセル公開みたいなのは例外としても、講演関係を見ようとすると、早めに来て最初からそれを狙っていないと難しいですね。
はやぶさ
やはり一番人気は「はやぶさ」。
実物大模型。この周りに、リターンサンプルの解析結果とか、回収の様子とかが展示されており、一番混雑が激しい場所。
サンプル分析はほぼ国内での分析にめどがたち、あとは国際展開。国際展開で期待しているのがサンプルの生成時期の推定で、サンプルを丹念に調査してアイソトープの塊を探し出し、それを分析して年代推定することを狙っているそうです。
回収カプセルの模型。どういう構造になっていたかが分かるようになっています。
はやぶさ2ではクレーターを作ってそこからサンプルを取ってくる計画もあり、「目処がたっているのですか?」と聞いたところ
- 純粋な銅を打ち込めば、成分の分離はできる
- 着陸精度は10メートルくらい。
- クレーターの直径は数メートルのはず。クレーターにどれだけ近い位置にターゲットマーカーを落とせるかがカギ。
- 離着陸には化学エンジンが必要。この燃料に制限があるので、トライできるのは多分3回くらい。
ということで、現状だとかなりチャレンジング(成功確率が高くない)な課題みたい。
あとは、イオンエンジン展示も列が長かったです。
なお、「イオンエンジンの吹き出し口に肉を置いたら焼肉にできるのか?」という質問をしてみたのですが、苦笑しながら「ガラス棒を置くと溶けますよ」と教えてくれました。(となりのブースで「宇宙での食事」なんて展示をやっていたので、列で待っている間に「イオンエンジンで料理できるのかな」とか考えてしまったんです。くだらない質問ですみません>説明員の方)
イプシロンロケット
2013年打ち上げ予定の固体ロケット「イプシロン」。準備は着々。とにかく安く、気軽に使えるようにという目標があるそうで、一発打ち上げるのに6日の準備で可能になり、毎週飛ばすことも可能な設計だそうです。
来年になれば、現物の試験も進んでいるはず。
火星飛行機
折りたたみ式で火星に持ち込めるようにした、太陽電池飛行機。かなり広いスペースをとって展示していた。