- 出版社/メーカー: シミュレーションジャーナル
- 発売日: 2012/08/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
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日本の戦国時代のゲームを作ってみたのだが、あまりうまくいかなかった。ゲーム自体はプレイ可能なのだが、シミュレーションとして違和感があった。
このシステムでは、国そのものがマップ上をずるずる移動したり、突然新勢力が旗揚げしたりする。例えば、武田信玄に越後を追い出された上杉謙信が常陸の大名になるということが頻発する。(p.24)
さすがにこれは違和感あるだろう。だが、三国志ならそういうのもありだね、ということになる。
また、群雄割拠を二人用とすることのメリットとして、勢力間の不均衡が許容されるということも書かれていた。つまり、双方のプレイヤー全体でバランスが取れていればよいので、通常のマルチよりも勢力間の格差が許容されるというわけだ。
また、様々な三国志ゲームのシステム比較の記事もあり、こういうのはメジャーテーマならではの楽しみ。(「ゲームよりも記事の方がネタ切れ」(p.28)というのには笑った。)
ちなみに、天津老師氏は
個人でボード&カードゲームを付録にした女性向け同人誌を発行している。女性向け同人誌即売会でのみ頒布しているのだが、他の女性サークルと遜色ない売れ行きで、毎号買って下さる顔見知りの方も増えた。この活動によるゲーム界への波及効果は非常に低いだろうが、業界で歴女にボードゲームを売るのに成功しているのは私だけなのだ。(p.27)
なのだそうです。
歴史記事の「坂の上の雲では読めない日露戦史」(別宮暖朗)は、常陸丸殉難事件。
なぜウラジオ艦隊が日本の輸送船団に遭遇できたのか、というのは確かに不思議な話で、7回しか出撃していないうちの1回で3隻の大型輸送船を捕まえたというのはやはり何か裏があるはずだ。記事中では、ロシアのスパイ(中国人、朝鮮人)がドイツ公使館経由で情報を送った可能性が高いとしている。
さらには日本側の準備不足も深刻で、沿岸砲台の情報は筒抜け、そこから対応を急ぐわけでもなく威嚇の準備すらせず、その上出港スケジュールは型にはまっていて、しかもこの情報も漏れていた、と。なにやら日米戦の時の失態と重なる話だ。
ところで、GJ誌の今後の予定を見ていたら、「信長最大の危機システムで7年戦争」というのが書いてあった。ただ、フリードリヒ大王の綱渡りぶりは信長の比ではないわけで、そこはどうやって表現するんだろう。