k-takahashi's blog

個人雑記用

ウォーゲーム日本史17号 〜三河物語

三河物語』は、2人用のウォーゲームです。プレイヤーは松平家康を中心とする武家方と三河の地場勢力でもある一向宗一揆方に分かれて、三河地域の覇権を争います。
ゲームシステムは、中世史の動乱を再現する『太平記』システムを使用しています。

◆ウォーゲーム日本史(国際通信社) 第17号 『三河物語 〜参州一向争乱記〜』

ということで、ゲーム自体は太平記システム。


ヒストリカルノートは白浜わたる氏によるもの。正確な資料がないため、これも一つの推測という位置づけになるのだろうが、

三河本願寺派寺院とその門徒が、家康を敵として蜂起に踏み切った原因は実のところはっきりしていない。(p.6)

以後1853年まで、三河では本願寺派の信仰が禁じられた。この強気な弾圧措置を見るに、家康にとって致命的だったのは三河国内の有力豪族の反抗の方であって、寺院とそこに肩入れした小身の家臣達のみでは、さほどの脅威ではなかったともとれる。(p.8)

先述した戦国大名vs一向一揆という「大きな流れ」が本当に実在したのかという部分も含め、安易な図式化は危険だろう。(p.9)

など、今回のゲームに組み込まれている話題ではないのだけれど、面白かった。