k-takahashi's blog

個人雑記用

大和ミュージアム

広島駅から呉駅までは約1時間。本数もあまり多くなく、開館の9時に合わせようとすると8時頃には広島駅を出ないといけない。
ということで、疲れを感じつつもホテルをチェックアウト。広島駅のロッカーに荷物を放り込み、ドトールで時間調整を兼ねた朝食の後、呉へ。
ちなみに、予習は2日前に。


ほぼ開館直後に到着。チケットを購入して入場。


なんと言ってもここの目玉は10分の1大和。全長26メートルだから、ほぼ学校のプールを思い浮かべればよい。迫力満点。以前読んだ本*1には、

十分の一といえば、省略できる箇所はまずない。実物で一センチのものは、模型では一ミリになる。一ミリといえば、模型の世界では確実に工作対象となる。つまり、十分の一で大和を再現するためには、実物の大和を一センチ単位で解析できるだけの資料が必要になる。どだい困難な話だったのだ。(p.13)

とあったが、現物をみると納得。これを作るための資料集めの苦労だけでも相当なものだったのは間違いない。
  


 
ハリネズミのような対空武装がよくわかる。大きさ比較用の人形も。



館の外にはこんなスロープがある。これは、大和の船首部分と同じ大きさになっているのだそうです。

この大和の模型が1階のほぼ3分の1。
次が呉の歴史。



歴史展示の部分。明治維新後に鎮守府となったはよいものの、貧乏な明治政府に呉を拡充する充分な資金はなく、ようやく回せるお金ができたのは日清戦争の後。なんとか動き出したのが日露戦争の頃となり、実は、呉造船所は日清・日露戦争にはあまり影響していない。


太平洋戦争(この博物館では、「太平洋戦争」という表記で統一しているとのこと。呉を語るという視点からだと、まあ、これもひとつの考え方)前の資料も色々。
 平賀譲氏の手書きノート
 工員手帳とか給料明細とか
 当時の博覧会のパンフレットだけど、実は当時から「萌え」?
 これは、佐久間艇長の遺書。



そして、戦後。呉に来た占領軍は主に英連邦軍だったので、こんなものも。
 英軍兵士相手のバーのカード


最後が大型資料展示。

回天、海龍、ゼロ戦(六二型)などが展示されている。(写っているのは、海龍とゼロ戦



上のフロアは、研修室、資料室、あとは子供向けの現代の造船技術紹介スペースなど。



あとは、「特別企画展 巨大戦艦大和展」というのも開催中。基本、撮影禁止だったので写真はありませんが、技術資料とか、再現艦橋とか、絨毯とか展示されていました。


最後はお土産。買いませんでしたが、こんなものも。


特別展なしなら、一通り回って2時間といったところでしょうか。とにかく、大和の模型が凄いです。

[misc][military]てつのくじら館


大和ミュージアムから道一本挟んだ向かい側にあるのが、海上自衛隊呉資料館「てつのくじら館」
巨大な潜水艦の実物が「あきしお」。2004年の除籍後に、ここに展示されている。


本館は、海上自衛隊の資料館なので、戦後の資料が大半。歴代の潜水艦や、掃海任務の解説が中心となっている。

ここは2階の写真で、掃海用具の実物が展示されている。


 潜水艦展示のお約束。狭いベッド。


本館の目玉が「あきしお」。実際に中に入ることができる。
 厨房

 士官室(というか、娯楽室かな)

 艦長室

  艦橋


シドニーの海事博物館で「オンスロー」、シカゴの科学産業博物館で「U-505」、をそれぞれ見学したことがあるけれど、どれもこれも狭いよなあ。


こちらは、ちょっと駆け足で回って1時間くらいだったかな。もう少しゆっくり回ってもよかったかも。

*1:

戦艦大和復元プロジェクト

戦艦大和復元プロジェクト