- 作者: 日下三蔵
- 出版社/メーカー: 出版芸術社
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: 単行本
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- 『あたしの中の…』(新井素子)
- 『蒼い旅篭で』(夢枕獏)
- 『言葉使い師』(神林長平)
- 『火星鉄道(マーシャン・レイルロード)一九』(谷甲州)
- 『そして誰もしなくなった』(高千穂遙)
- 『時の封土』(栗本薫)
- 『流星航路』(田中芳樹)
- 『われても末に』(式貴士)
- 『若草の星』(森下一仁)
- 『夜明けのない朝』(岬兄悟)
- 『オーガニック・スープ』(水見稜)
- 『ウラシマ』(火浦功)
- 『花狩人』(野阿梓)
- 『ノクターン・ルーム』(菊地秀行)
- 『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』(大原まり子)
冒頭が新井素子で、トリが大原まり子というのは、ある意味象徴的だなと思う。内容としては、スペオペあり、ヒロイックファンタジーあり、ジュヴナイルあり、耽美あり、と様々になっている。
神林長平と谷甲州は「手のひらの宇宙」*1と被っているけれど、まあこうなるよなとは思う。
最近はあまり作品を発表していない人もいて、水見稜は一つも読んだことがなかったけれど、こんなのを書く人なのか。
未読作品のなかでは「花狩人」が、いかにも野阿梓らしいなと思いながら楽しめました。
しかし、このシリーズ。6巻が出るのはいつになるんだろう。
あれだけ先行作品そのままに書けるというのも才能だと思う。この後出てくる田中芳樹や式貴士も同じだけど、躊躇いがないよね。栗本薫はハガード、ハワードでしょ。田中芳樹は「地球の緑の丘」で、式貴士は「たんぽぽ娘」でしょ。もう、もろ見えるじゃん。でもそこらへん平気でやれるところがこの人達の力なんだ。(pp.461-462 牧眞司氏)
これ、「SFマガジン」の同じ号にこの巻に入ってる短編が三作も載ってるんだよね。「言葉使い師」と「夜明けのない朝」と「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」
(p.474 牧眞司氏)
*1: