k-takahashi's blog

個人雑記用

ヒットゲームの訴求構造分析

情報処理学会の研究会報告。発表は今週の土曜日だけれど、予稿が公開されたので読んでみた。学会シーズンですねえ。
フェリス女学院大学大学院の竹野真帆氏他の発表。

論文抄録: 過去,主として民俗学社会学・哲学などの分野において,多くの研究者が神話・祝祭・遊戯・舞踊などなどの文化現象の意味を見出そうとして研究してきた.今日においては,コンピューターゲームのような新しいタイプの遊興物が,新たな文化現象を形成しつつあると言える.しかしながら,一方で,かつて隆盛を極めた当該分野の文化現象にまつわる研究状況とは異なり,学術的にコンピューターゲームを研究している研究者は多くない.そのような状況は,文化研究にとって好ましいものではない.その理由としては,この分野で用いられる分析手法によって実利的な研究を構成することが必ずしも簡単ではないことがあげられる.その状況を改善するために,マーケティング調査などにおいても利用可能な,訴求力を分析するための訴求構造分析の手法を構築し提案することを本研究の主たる目的とした.その目的に沿って,ヒットしたゲームの要素を項目化し,数量化 III 類列の分析を施すことによって,その訴求構造の抽出例を示した.

https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=99198&item_no=1&page_id=13&block_id=8

なんのこっちゃ?という感じですが、外から見て判断しやすい評価項目を17項目立てて、どの項目が分類軸として有力かというのを分析したもの。
分類も分析もちょっと乱暴かなあという印象を受けたけれど、こういうのは「やってみたらこういう結果が出ました」という報告もありだと思うのでまあいいんじゃないかと。


文中に「中二的な音楽」という表記が出てきておかしかった。

「中二的な音楽」とはドラゴンクエストに代表されるようなファンタジー要素の強い音楽のことを表現する用語であり、いわゆる「中二病」の概念から援用している

そんな用語あったとは。