k-takahashi's blog

個人雑記用

台北 國立故宮博物院−神品至宝−

覚悟を決めて休暇を取って、白菜を見にいってきました。『台北 國立故宮博物院−神品至宝−』、『台北 國立故宮博物院−神品至宝−』大事なことなので2回。^^;


前回見たのは15年前の1999年。同じ年の9月に台湾で地震があり(921大地震)、大丈夫かなと思ったけれど「来て貰った方が」ということで行ってきました。
このときはツアーだったので、国立故宮博物院には1時間しかいられず、主要なものだけつまみ食いするだけでした。(あのときは、象牙球にも唖然とした。)
でも、やっぱり肉と白菜は印象的でした。色の具合がなんか凄かったよな、と。


白菜(翠玉白菜)は、やはり面白かった。あの質感は現物ならではなんだろうな。
ちなみに、私が東京国立博物館に着いた時点で140分待ち。私は平成館の展示を先に見て(2時間ちょっとかかった)から白菜の列に並んで、1時間くらいだったと思う。


平成館の方も宝の山。
以下、表現が俗っぽいのは私の人品のためであって、展示品は本当に凄いです。


台湾に行ったときにはほとんどすっ飛ばしていた書法もじっくりと。これだけ綺麗に書けたら気持ちいいだろうなというのもあれば、これ本当に上手なのかなあ、と思うものもあり。まあ、悪筆で母からも妹からも怒られ続けた人間の言うことなので、ご勘弁を。


青磁も最高級品がたっぷりと堪能できます。これが青磁の「青」というのを堪能できます。


書画もあります。中国風というと水墨画をすぐに思い出しますが、水墨画成立期の超貴重な書画も展示されています。(『赤壁図巻』は後半のみの展示で、今回は見られず。)
刺繍で絵画表現したものも多数展示されており、中でも『刺繍咸池浴日図軸』は、刺繍で波を表現した逸品。


漆を重ねて、そこを削って作り上げたオードブル皿(『梅花彫彩漆輪花合子』)も凄い。
立体パズルのような『紫檀多宝格』。これは一エリア使ってじっくり見られるようになっています。


愉快なのが『朱批奏摺』。「社員から来るメールは全部読んで、全部返事を書きます」とかいう社長さんがときどきいるけれど、当時の皇帝は正式な報告書には朱書きで返事をする義務があったそうです。で、展示されている返事の一つが「干しマンゴーを送って貰ってありがとう。でもまずかったから、もう送らなくていいよ」だったりする。


平成館展示の最後は、回る金魚(『藍地描金粉彩游魚文回転瓶』)と踊る熊(『人と熊』)。