Newton(ニュートン) 2017年 02 月号 [雑誌]
- 作者: 高嶋秀行
- 出版社/メーカー: ニュートン・プレス
- 発売日: 2016/12/26
- メディア: 雑誌
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最後にベルの話をして、「解釈についてはまだ結論がでていない」とまとめている。
イヌ用の人工血液
ヒト用の人工血液(ヘモグロビンに架橋剤を付け、架橋剤の先にアルブミンを付ける)と同じ仕組みで作ることができるはずだが、アルブミンのところはイヌに対応したものにしないと拒絶反応が起きてしまう。
そこを遺伝子組み換え技術で作った。
海誕生の謎
海の水はどこから来たか。3つの説(地球の材料の微惑星に含まれていた、原始太陽系円盤の水素、地球誕生後に彗星として降ってきた)を紹介している。
有力な物証の一つは重水素の比率だが、これも地球環境自身が変えてしまうことがあり決定打にはならない。3つが混ざっている可能性もあり、現在までの物証とは矛盾しないのだそうだ。
がん検診
統計的に有効であることが判明している検診は、実は胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの5つだけ。それ以外の検診はメリットが明白ではない。さらに精度管理が不十分だと、デメリットの方が大きくなってしまったり、精度管理が不十分な検診だと効果が出なかったりする(つまり、時間とお金が無駄になる)。
よく誤解されているのが、検診に有効な方法と診断に有効な方法の混同。がんだと分かっている場合に詳しく調べるため(診断)に有効な方法が、がんかどうかを調べる(検診)に有効とは限らないという、言われてみれば当然の話。
任意型の検査は、「研究に協力するつもり」で受けるくらいの感じが良いそうだ。そう言えば、私が受けた項目に入っている「腫瘍マーカー」も任意だな。まあデータ提供に役立つならどんどん使って欲しいところ。がんは親のかたきだ。