ドラキュラ紀元一八八八

ドラキュラ紀元一八八八

ヴィクトリア女王と結婚し、大英帝国を手中に収めたドラキュラ。
だが、人間とヴァンパイアが共存する社会は、わずか三年ののち、ヴァンパイアの女だけを狙う切り裂き魔〈銀ナイフ〉の凶行に揺らぎだした。
政府の秘密機関〈闇内閣〉の命を受けた諜報員ボウルガードは、五百歳の美少女ジュヌヴィエーヴとともに切り裂き魔を追う――

「秘密機関のエージェントが美少女吸血鬼とともに猟奇事件の謎を追う」と書くと、まんまラノベだな。

ヘルシングがドラキュラ退治に失敗し、ドラキュラが大英帝国を手中に収める。ところが、そのすぐ後に女性吸血鬼を襲う連続殺人事件が発生。犯人は「切り裂きジャック」と名乗る。
虚実ないまぜというか、虚虚実ないまぜな設定が楽しい一作。なぜか読んでなかったので今回の復刊に合わせて手を出してみた。知っていることとのズレが楽しいし、キャラクターも良いし、前に出たときに読んでおけばよかった。

さて、次が出ているはずなので探さないと。