- 出版社/メーカー: ジャパン・ミリタリー・レビュー
- 発売日: 2018/12/10
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ジャーナリスト・カショギ氏謀殺事件(黒井文太郎)
例のサウジの問題についての記事。情報の公開の仕方とか、サウジのムハンマド皇太子と公安の関係とか。
面白かったのは、例の「音声データ」。当初アップルがということだったが、どうやら普通に盗聴だったらしい。で、その盗聴の実行者が誰だったのかというと、トルコ国歌情報機構なのか、CIAかとなっている。
安田純平氏はなぜ解放されたのか!(池滝和秀)
こちらは、同じく中東情勢で、イランとサウジのいざこざとカタールの関係などが書かれている。
「サウジは、カタールとの有力な貿易相手である日本に圧力をかけ、カタールの経済に打撃を与えたい考えだが、安田氏解放で借りを作ってしまった日本は、カタールの意向に配慮する必要性が一段と高まった。」
「トルコア、ムハンマド皇太子を権力の座から引きずり下ろすことができれば、エジプトなど4カ国の連携にもヒビが入るとの計算があり、安田氏の解放に向けて積極的に動く」(p.42)
などなど。
謎の無人スペースプレーン『X-37B』(鳥嶋真也)
有翼型はもう古いと言われることが多いが、米空軍のX=37Bは5回目のミッション中。実は、飛行中の総デルタVが大きいこと、ミッション期間が長い(4回目が700日超、5回目は実施中)、といった特徴がある。
著者は、成果がでているのではと推測し、宇宙機自体の研究開発と宇宙実験と成果物の回収をあげている。
二十一世紀陸上自衛隊の新体制(3)(奈良原裕也)
陸自身体性の解説連載。今回は改編されない部隊ということで、機甲の第7師団(ある程度削減されるだろう)、地域配備の第1師団(東京。NBC偵察車は配備されるのか)、第3師団(中部。第1師団がゲリコマ対応しすぎた反省で野戦もある程度想定)。
中国H-6K巡航ミサイル爆撃機(田中三郎)
8月に米国防総省が公表した「中国の軍事力2018」には、H-6が長距離巡航ミサイルCJ-20を搭載することでグアム他を攻撃する能力をもったことに懸念を示している。このシナリオを実現するには、東シナ海を支配することが必要で、それも実行中。