k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2020年4月号

 

Newton(ニュートン) 2020年 04 月号 [雑誌]

Newton(ニュートン) 2020年 04 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/02/26
  • メディア: 雑誌
 

注: 本特集は科学の視点から「存在」と「無」にせまるものであり、哲学者ジャン=ポール・サルトルの著書『存在と無』の内容を解説するものではありません(p.19)

だそうです。(科学誌にこんな注が必要なのだろうか?)

内容は、素粒子レベルでみると空間はスカスカだが力は伝わるので存在が分かるとか、量子の話とか場の量子論、宇宙創成関係(ホログラフィー原理)とか。
宇宙がなくても物理法則は存在するかという話が最後にきて、そこで「量子重力理論が必要になる」と持ってくるのは流れとして分かりやすい。

 

新型コロナウイルスの記事も載っている(2月13日付)。科学的解説の部分はこれで問題ないと思う。SARS、MERSがコロナウイルスで、どちらも動物由来だったから今回もその辺が強く疑われているとか、あと写真(コロナの由来が分かる)も。

 

ドラえもんの映画(のび太の新恐竜)合わせで、最新の恐竜概要解説記事もある。そうか、ピー助は今は恐竜とは別だったっけ。
今回の「新恐竜」は羽毛付きなので、うろこから羽毛への進化の解説もある。

 

「犯罪機会論」は、犯罪を起こす「人」ではなく犯罪がおきやすい「場所」の方に着目した考え方。「入りやすい」「見えにくい」場所が危険という理屈は腑に落ちる(物理的心理的の両面から。心理的な「見えにくい」が割れ窓理論に繋がる)のだが、監視社会やゲートシティの発想でもあるんだよな。
「青色街頭に効果はない」(街灯は夜の景色を昼の景色にするものだから、昼間の時点で危険なら街灯を付けても効果は小さい。逆効果にすらなりえる)とか、「監視カメラは車両犯罪にのみ有効」とか、地域防犯としてはランダムパトロールよりもホットスポットトロールの方が有効とか、色々面白い知見が出ている。