「 米国激震、軍隊に蔓延するコロナ・ウイルス」(黒井文太郎)は、コロナの軍事への影響の解説。空母ルーズベルトの件が大きいが、仏のシャルル・ドゴールも50人の感染者がでている。演習などの交流もほぼ停止。
そこで、これ幸いとしているのが中国で、黄海での演習、尖閣への相次ぐ侵入、西沙でのベトナム漁船撃沈など色々やっている。ロシアはフェイク情報操作。イランのコッズ部隊は3月11日のバグダッド北部のタジでのテロやシリアでの攻撃を続行。アサド政権とロシアの殺戮、ISISの活発化、リビアのハフタル派の活動も続いている。
「日本と潜在的脅威国の防衛交流」(福好昌治)は、前号での友好国との交流解説の続きで脅威国との交流。連絡ルートを維持し、不測の事態によるエスカレートを避けるという目的があり、こちらも軽視してはいけない。
「『衛星対衛星』の知られざる戦い」(鳥嶋真也)は、ロシアのコースマス2542の話を中心に、衛星戦の解説。記事中では、昨年12月のUAS-245に対する異常接近は、米国の監視衛星に対する「実戦」だったのではと推測している。衛星の役割を考えれば、深刻な軍事的挑発ともみなせる。日本で開発されている技術が、悪用・盗用される危険とともに、そうした活動が中露のプロパガンダに利用される危険もある。