k-takahashi's blog

個人雑記用

山猫サリーのうた

 

野田大元帥の未発表の小説。テレビマンとしての体験を織り交ぜていたりするので、ご本人が面白がって喋っているのを想像しながら読ませて貰えた。一通りは出来ているものの、まだ未完成な作品ではある。

執筆は90年代らしいけれど、舞台やノリは70年代(この「サリー」って、魔法使いサリーから取っているわけで)。このドタバタ感は昭和風だよな。

同じ内容を普通の文体で書いても成り立つけれど、野田節全開なのもノスタルジーという感じでよい。

 

古いスタイルなのは事実なので、過剰な期待はせずにファンアイテムとして楽しむのがよいと思う。SFとしてのコア部分はちゃんとしている。