k-takahashi's blog

個人雑記用

ナイトランド・クォータリー 28

 

冒頭にエルリックが2作。「漆黒の花弁」(ムアコック)と「竜の心臓」(ナンシー・A・コリンズ)。どちらもいかにもな感じで楽しめる。「漆黒の花弁」はムーングラムとエルリックが虚弱体質を治す薬草を採りに行く話で、怪異が爆発しストームブリンガーが威力を披露する。なぜ未訳だったんだろう? 「竜の心臓」は、イムルイル略奪の前日譚で、オチがなかなか。

「呪いの目」(エラ・スクリムサワー)は、珍しい女性オカルト探偵もの。「視る」ことで解決するシリーズものだそうで、キャラが良い感じ。

「隙間の心」(高原英理)、「あのもう一人」(ゲオルク・フォン・デア・ガーベレンツ)は街が変に見えてくる話。前者は人が変わってしまう奇怪さ、後者は自分がおかしくなる(ドッペルゲンガー)もの。