k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームデザインプロフェッショナル ー 誰もが成果を生み出せる、『FGO』クリエイターの仕事術

 

「確実に80点取る方法」の解説。
80点取ればとりあえず商品としては成立する、しかし現実にはそこに至らないゲームも多い。だが、80点を取れるマニュアルはある。そのマニュアルを紹介する。
という本。

 

内容の8割はプロジェクトマネジメントというか、アジャイル開発の要素が大きめなことを除けば一般的な方法論をゲームに適用したもので、あとはゲームドメインに特化したノウハウが混ざっている。
これは悪いことではなく、方法論としてきちんとしたものであり、きちんとマニュアル化出来ていることを示している。なので、素直に従うのが吉。

 

タイトルや帯には「FGO」が謳われているが、全然FGOの話は出てきません。ただ、FGOの規模のゲームでもきちんと使える方法論ではあるはず。FGOでもきちんと適用できることはもう少し具体的に強調しても良かったと思う。帯で釣られた人が期待する部分でもあるだろうから(あえてそういうのを外したのかもしれないけど)。

 

ゲームデザインとは、面白いゲームを考えることではなく、ゲームを面白くすることです。企画やアイデアなどを通じておもしろいゲームを考えることが、ゲームデザインと混同されがちですが、実際はまったく別物です。

ゲームデザインとは、ゲームをおもしろいものへと能動的に作り上げていく実務作業です。決して、斬新なゲーム企画やゲームシステムを考え出す類の仕事ではありません。(No.494)

というのは、一般的にそういう言い方してるんだろうか? システムは企画に入れて考えるのかな?

 

口コミやレビューを読んで、あるいはプレイ動画などを視て、「知った気になる」ことほど、ゲームデザイナーにとって有害なことはありません。(No.2875)

それは知識ではあるけれど、感覚や体験とは別だよという注意。