k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2022年8月号

 

特集は「物理」。ガリレオパスカルニュートン、ジュール、カルノー、トムソン、ドップラー、ヤング、ファラデー、マクスウェル、キュリー、アインシュタイン、ボーア、シュレーディンガーハイゼンベルク、パウリといった人々の功績と関連物理法則とを順に紹介している。全部ではないけれど、「こんなことを考えて、この法則を導いた」という感じで書いてある。どちらかというと歴史的・教科書的記事。

 

写真記事では、銀河中心ブラックホール
2019年のM87もそうだが、「本当にこの観測結果は正しいのか」という議論はまだ続いている(あのような結果にはならない、と主張するチームが一つあり、論文待ち)。データを撮った後の解析が、やっぱり大変のようだ。

 

ペンギンの記事もある。可愛い。
内容で面白かったのが、進化の過程。水鳥が潜水能力を持ち、飛行能力を失って潜水に特化した、と推測されているのだが、化石からは飛翔能力と潜水能力を併せ持ったものが見つかっていない。

 

短信で面白いのが「暗黒の細胞死」(エレボーシス)。腸の老化細胞がアポトーシスとは異なるメカニズムで死んでいることを突き止めた。組織への影響が小さい方法なのだそうだ。(アポトーシスで死ぬと組織に穴が空く。これが腸など場合はまずい)。但し、実験はショウジョウバエで行われており、人間がどうなのかはまだ不明。