k-takahashi's blog

個人雑記用

あなたも脱出できる

 

 

第一章は脱出ゲームの歴史。
というか、脱出ゲームに関連する色々なエンターテイメントの歴史。「没入型」とか「体験型」と言われるもので、中近世のカーニバルとか、20世紀のレジャーランド、コンピュータゲーム、RPGとライブRPG、イベント系、ARGなどなど。
この手の常で、アート系をやたら持ち上げる一方でコンピュータ系が弱いのはやはり気になった。あと、ゲームブックへの言及も弱い。(「君は、」はゲームブックの典型的な表現技法で、それこそイマーシブだと思う)

まあ、これは著者のやっていることへの繋がりということだろう。その意味では面白いし、よく調べてある。

 

第二章は、脱出ゲームの楽しみ方。
本書は基本的にグループで「対面型」を遊ぶことを想定している。(対面型というのは物理的に特定の場所に来て、ゲームモニター(運営者)の協力の下で楽しむタイプ)
グループ構成、プレイヤーのタイプ分け、想定されるトラブル、いつヒントを貰うべきかなどという話題が具体的に書かれている。よくある暗号謎解きも書いてある。

遊びのためのガイドラインでもあるし、道具箱というかチェックリストとしても使える。