k-takahashi's blog

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軍事研究 2023年4月号

 

軍事研究 2023年 04 月号 [雑誌]

軍事研究 2023年 04 月号 [雑誌]

  • ジャパン・ミリタリー・レビュー
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ウクライナ支援の切札レオパルト2 」(奈良原裕也)は、先日供与が決まったレオパルト2の解説記事。2A4と2A6の違い(初期型と後期型なのでかなり違いがある)とか、広く使われている理由(ネットワーク効果的なところがある)と、それがウクライナにとって有用(訓練やパーツ)なところとか。

 

「ロシア軍大増強計画を読む」(小泉悠)は、昨年末にロシアが打ち出した150万人増強に至る経緯(もはや大軍は不要という、いわゆるセルジュコフ改革が完全に過去のものになった)、そして今年になって増加計画にプーチン大統領が承認を与えたことも記載されている。もっとも、実行できるかは別問題。

 

「戦車の次に『F-16戦闘機』が必要だ!」(石川潤一)は、上述の通り戦車はある程度供給(教育等も含めて)のメドがたったが、戦闘機はまだ足りないという話。戦車以上に実戦レベルに準備するのが大変で、それもふまえて米国での訓練が始まっている。ただ、中途半端に提供しても意味が無いので、やはり動きは鈍い。(やはり数の差があって、当面ロシアの優位は動かない)

 

「中国の謎の偵察気球を探る」(野木恵一)は、中国スパイ気球についての解説記事。これ、先日米国が「UFOからUAPへ」と言っていたのとやはり関連しているのだろうな。(そして、UAPが国防事案だという話から推測するに、軍は結構前から気にしていたのだろう)

 

「「火星15」はアメリカ本土を直撃する」(黒井文太郎)は、ウクライナ戦争をよいことに核軍拡に邁進する北朝鮮の最新情報。2月の発射についての記事だが、先週また撃っていた。

「こうした状況で、なぜ核実験をなかなかやらないのかが不明」(p.100)というのが実情。

 

「「戦略三文書」を読む(後編)」(福好昌治)は、戦略三文書分析の後半。部隊や装備の話で、常設統合指令部創設や、沖縄第15旅団の師団化、情報戦部隊、電子戦部隊、太平洋型警戒部隊、航空宇宙自衛隊、沖縄の補給拠点など盛りだくさん。ただ、人材が足りないのではとの懸念もある。