k-takahashi's blog

個人雑記用

解像度を上げる

 

ここで言う「解像度」とは、

物事への理解度や、物事を表現するときの精細さ、思考の明晰さ
(No.182)

のこと。ピントが合っているとか、細かいところまで分かっているとかの意味で、更に単に枝葉末節だけでなく全体像もきちんと捉えていることを言っている。

解像度が高いの反対が帯にある「ふわっとしている、既視感がある、ピンとこない」ということ。

 

この解像度を、広さ、深さ、構造、時間の4要素に分解し、それぞれで「解像度を上げる」というのはどういうことか、どうすれば上げられるのかを解説している。言ってみれば、解像度を上げるという話の解像度を上げていくように進んでいく。

日本の現状として足りないことが多いのが「深さ」で、樹形図的に表現するなら7~10段階ぐらいはないといけない。そしてそのために有効な方法が「動く」こと。またビジネスを実際に進めるのには「時間軸」の解像度が高くないといけないがこれが難しい。

 

アドバイスは具体的なので、現時点で至らないところが多くてもやれるところから着手し、実行(動く)すれば確実に成果は得られるだろう。

一方、本書は結構怖い本でもあって、「本書読みました」という話を人とするとなると、自分の理解や表現自体の解像度が問われることになる。ふわふわした話をすれば、「これは○○の解像度が低い話だな」みたいに分析されることになる。

 

事業企画とか関心があるなら、強くお薦め。但し、自分が動くことは前提。