A子「阿部ちゃんがさー、弟と小屋みたいな所に住んでてさー、ちゃわんが一個しかないの」 (ぷ)
『坂の上の雲』、巷の評判編:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
B子「なにーそれーエコ系?」 (ぷぷ)
A子「ちがーよっ、昔の話でさー、すげーびんぼーでさ、弟がごはん食べおわんの、阿部ちゃんが待っててさー、そいで、次に食べんの」 (・・・・)
C子「なにそれー、おもしろいのー?」 (たしかに。それだけでは、おもしろくない)
A子「だってさー、ちゃわんが一個しかないんだよー、おかしくね?」 (おまいが、おかしいよっ)
この会話を受けての夏目先生の感想は、
A子さんにとって『坂の〜』は「兄弟で一つのちゃわんを使う」話として残るのだろうな・・・昔の私みたいに。
『坂の上の雲』、巷の評判編:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
でも、食事シーンを覚えていることは結構あって、マンガだと「まんが道」の食事シーンはかなり有名。アニメでも食事シーンはよく演出的に使われるんじゃないだろうか(カリ城だと、ルパンと次元の大食いシーン、伯爵の食事シーン、銭形隊のカップラーメン、など)。
SFで印象的なのは、レンズマン。
他の部分は忘れても、「ステーキを食わせてくれなかった看護婦」の部分を覚えている人は多いと思う。あとは「第二段階レンズマン*1」の一シーン。精神戦闘で披露しきったキニスンにこんなシーンがある。
レンズマンは厨房へ向かった。 もうよろめかずに歩ける −いいぞ! そこに着くと彼は大きな分厚いレアステーキを焼いた −彼の場合どんな不調にも絶対に霊験あらたかな処方だ −そして、スレールのコーヒーを、舌がしびれるほどの濃さに淹れた。 それを食べかつ飲むうちに、魔法のように頭がすっきりした。(pp.389-390)
読んだときに、思わず爆笑したことを白状しておく。
*1: 第二段階レンズマン―レンズマン・シリーズ〈3〉 (創元SF文庫)