k-takahashi's blog

個人雑記用

サイエンス 2023年5月号

 

特集の「ChatGPT」に釣られて購入。
生成AIの概要の説明(Transformerも含む)と、例の「Let's think step by step」の紹介もある。MultiArithの正解率で比較して、他の呪文よりもこの呪文の方が効果が高いのだそうだ。しかも、この呪文はパラメータ数がある程度大きくないと効果が出ないことも書かれている。

 

クール・コンピュータの記事も面白かった。計算過程で情報を消去するとエネルギーがかかる。情報を捨てなければ(可逆計算ならば)エネルギーは消費されず、つまり発熱もしない。従来は、可逆計算には無限の計算時間がかかると思われていたが、電荷の位置ではなく運動量で情報を表せば「速く」可逆計算できるのだそうだ。つまり、熱を出さないコンピュータが出来ることになる。
もちろん、実際のコンピュータに組み上げたときにエネルギー消費量がゼロになるわけではないが、それでも数桁レベルで消費電力を下げることはできる。

 

 

一つの指輪 スターターセット

『一つの指輪:指輪物語 TRPG スターターセット』には、中つ国に住むホビット族の1人になって、初めての冒険へ出かけるために必要なものがすべて入っています。
 ルールは単純明快で、作成済みキャラクターも用意されているので、すぐにゲームを遊び始めることができます。
 ゲームの舞台となるのは、ビルボが『ホビットの冒険』の旅を終えホビット庄に戻ってから、『指輪物語』で語られる事件が始まるまでの間の時代です

『一つの指輪:指輪物語TRPG スターターセット』のご紹介 | お知らせ | ARC:DOOM TABLETOP RPG 日本語版 | 株式会社ホビージャパン

比較的平和な時代が背景で、このスタートセットの場合所収シナリオもホビット庄でのちょっとした(?)冒険になっている。

第一シナリオの冒頭は、PC達がビルボ・バギンズに呼ばれて彼の館(袋小路屋敷)に集まったところから始まる。ここから短めのシナリオ5本でミニキャンペーンを構成している。

 

システムは「指輪物語TRPG」の簡易版とのこと。判定ダイス(12面ダイス。1~10の他にガンダルフルーンとサウロンの目(それぞれクリティカルとファンブルに相当))と技量ダイス(6面ダイス。技能ランクの分だけ使う。6の目のところに成功度ルーンが付いている)を振って、合計が難易度以上になれば成功。
有利な状況なら判定ダイスを2個振って良い方を取り、不利な状況なら悪い方を取る。
成功度ルーンの数が成功度で、プラスの効果が得られる。(より良い成果を出したり、他のPCの失敗を帳消しにしたりできる)

 

セットには戦闘中の状態を示すカードや装備品カードなども入っている。

 

なお、痛打のルールはある(攻撃判定で10またはガンダルフルーンが出た場合。武器の致傷値を難易度にして防御力判定を行い、失敗すると負傷状態になる)が痛打表はない。

 

ルールは簡単だし、シナリオもシンプルなものだが、なにせホビット庄を舞台にしたシナリオで、加えて「ホビット庄の書」という背景資料本も付いてくる。この本がルールブックやシナリオブックよりも厚い。やっぱり気になるよね。

 

武器ペディア

 

本書は武器うんちくの資料本というよりは、異世界における武器の運用、魔物との戦いといった部分を中心に、小説形式で情景や動きを描写することを目指して執筆されました。

そういう意味では、資料的価値はあまり高くありません。むしろ本書の目的は、異世界ファンタジーを題材としたロールプレイングゲームを楽しむ際に、イメージを膨らませ、想像力を補うことに重きを置いています。

(あとがき、より)

実際そういう本なので、武器を数値表現以上の何かを加えて描写したい人の入門とか参考にする本になっている。

 

最近はこういうのはウェブ記事や動画とかで扱うことが多いけれど、まあこういう本もあっていいでしょう。軽く読める一冊。