来日は先週末から。
訪日前のインタビューでは、
首相は中国チベット自治区で今年に入り、中国の統治に反発するチベット族約20人が焼身自殺したと指摘。「弾圧が強まり、あらゆる平和的な抗議活動が許されず、(身を焼くことが)政治的行為になっている」と胡錦濤指導部を厳しく非難した。亡命政府側と中国政府の対話が約2年途絶えている責任は中国側にあるとの認識を示す一方、「習氏がチベットに対し、より穏健になるよう期待する」と述べた。
チベット亡命政府首相、中国次期指導部に軟化要求 :日本経済新聞
と述べており、訪日後の会見では
チベット亡命政府のロブサン・サンガイ首相が来日し、31日午後、成田空港で朝日新聞の取材に応じた。中国のチベット族地域で中国政府に対する僧侶らの抗議の焼身自殺が相次ぐ状況などを踏まえ、「チベットの深刻で悲劇的な現状を説明して気持ちを分かち合い、今後の良好な関係を築く布石としたい」と話した
http://www.asahi.com/international/update/0331/TKY201203310450.html
と語っている。
実は、前日にも、抗議の焼身が起きていた。
3月30日、現地時間12時半頃、ンガバ州の州庁所在地であるバルカム市内རྔ་པ་ཁུལ་འབར་ཁམས་རྫོང་でツォドゥン・キルティ僧院(ཚོ་བདུན་ཀིརྟི་དགོན་པ་)僧侶2人がチベット人を抹殺しようとする中国政府の弾圧政策に対する抗議の声を上げた後、焼身を行った。
チベットNOW@ルンタ:<速報>今日 再びンガバで2人の僧侶が焼身
このサンガイ首相の訪日に対して、北京が激高。
談話は日本に対し「分裂勢力にいかなる支持も便宜も与えないよう」要求し、「実際の行動で中日関係の大局を維持」するべきだと強調した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120401/chn12040119290005-n1.htm
おそらくは、この北京の圧力に対するものだろう。サンガイ首相は
サンガイ氏は「(中国は)訪日に関心を持つべきではない。日本には言論の自由がある。民主的に選ばれ、チベット人の信託を得ている私が話すことを、日本人がどう判断するかだ」とした。
http://www.asahi.com/international/update/0331/TKY201203310450.html
と述べている。