近鉄線で奈良から西ノ京へ移動。
修学旅行の定番「薬師寺」。ここに来るのは20年ぶりくらいになる。
まずは、特別展の『仏教と刀』と『噂の刀』の鑑賞。どちらも撮影できないので写真はありません。
順路順でまず『噂の刀』。「ソーシャルゲームで刀に興味を持った初心者向けの展示」と割り切った解説で、その分分かりやすい。面白かったのが、ずらりと並んだ村正。特に江戸時代は表立って村正を持てなかったり、幕末になると逆に統幕側が村正を求めたりということがあったので、銘を消した村正やニセ村正が幾つもある。それらが展示されている。
次が『仏教と刀』
このやたらインパクトのある写真
が話題になっていました。てっきり薬師寺のお坊さんが調子に乗ってポーズを取ったと思っていたのですが、花会式の咒師作法という真面目な儀式の一シーンで、両手に刀を持って中腰でお堂の周りを回って魔を払うというもの。変な疑いを持ってすみませんでした。作法全体のムービーも会場で流れていました。
魔や煩悩を払うという意味合いに日本刀の持つ精神性が合わさったイメージですかね。
そのあと伽藍の見学。といっても、ニュースで流れている通り、東塔は解体修理の真っ最中。
その代わり西塔の中を見ることができます。
そして、金堂でお坊さんの法話を聞く。相変わらずのノリでした。
- 奈良で一番のお寺は? という定番ギャグからスタート
- 東塔の調査で、基盤部からお金が出てきた。財物ではなく貨幣が見つかったのは日本で最古
- 法隆寺は中国スタイルを真似たもの、薬師寺はそれを日本に合うようにアレンジ、それを大規模化したのが東大寺。
- 薬師如来がドクター、日光菩薩が日勤の看護師さん、月光菩薩が夜勤の看護師さん
- 唯識論を『手を打てば はいと答える 鳥逃げる 鯉は集まる 猿沢の池』で簡単に解説
- 最後は、一つでも二つでも煩悩を減らすことを目指し、写経をお薦めしますよというこれも定番のシメ
玄奘(薬師寺は法相宗のお寺、法相宗の始祖が玄奘三蔵。)の旅を描いた立派な壁画も公開されていました。ラピスラズリを使った天井の青が綺麗。
日中が暑くて結構しんどかったのだが、うっかり東院堂を見忘れてた。