雑誌の連載記事をまとめて一冊にした、ジェット旅客機の歴史解説本。
戦後、コメットでスタートしたジェット旅客機。技術（機体とエンジン）と市場（経済性と社会的要求）の中で世代と改善を積み重ねていくが、それをほぼ年代順機体別に紹介している。双発・三発・四発の位置付け、当初本命視されていた超音速化が実現しなかった背景、政治的諸事情などが色々と分かって面白い。
個別には読んだことがある話が大半なのだが、全体の流れと個別エピソードを組み合わせることでなるほどなという感じでまとまっている。
レイアウトの都合からか固定方式なのでKindleだと少々読みにくいのだが、面白かった。個人的にはソ連機の辺りが知らないことが多くて興味深かった。
