k-takahashi's blog

個人雑記用

"TRPG圏"のお話。

http://d.hatena.ne.jp/koutyalemon/20070309より。

 最近プレイ量が激減している丘ゲーマーの私に大した論があるわけではないのだけれど、「こんな人もいるよ」程度で。

TRPGサイト群って話題の波及性が壊滅的に悪いんだよね。
他の文化圏はアルファブロガー(影響力の強いBlog書き)の
影響力の肥大とニュースサイトの巨大PVが
話題への同調圧力を生んでいる印象なんだけど
我らがTRPG圏は良く言えば独立独歩
悪く言えばモンロー主義で相互干渉がほっとんど無いー。

http://d.hatena.ne.jp/koutyalemon/20070309/p1

 現在のように米国が世界の超大国になっているのに慣れてしまっているとピンとこないですが、モンロー宣言(1823年)の頃の米国は欧州列強に比べれば単なる弱小国でしかなかったわけです。(VG社の"Pax Britannica"の世界です。) モンロー主義はある種の生き残り戦略(欧米列強の争いに巻き込まれたら対応しきれない。自分の生存すら危うい。)という面もありました。

 で、TRPGは、と言うと、世に言うゲームというジャンルの列強、すなわち、TVゲーム、携帯ゲーム機、携帯電話、ゲームセンター、パチンコ、競馬、麻雀、トレカ、などに比べるとやはり弱小勢力でしかないわけです。 弱小勢力が列強と同じような振る舞いをしたって駄目なわけで、モンロー主義的に相互干渉を弱めるよう振る舞うのは、別に間違っていないのではないかと。
 同様の弱小勢力である、シミュレーションゲームボードゲームなんかも似たような状況にあるようです。


 なので、私は、「別に話題の同調圧力なぞ、現状のTRPGには無い方がいいのでは?」と思っています。


 そして、例えば、ブログか何かで何かを読んだとします。ニュースなら元になった記事を読めばいいし、電子ゲームならちょっと試してみることができます。しかし、TRPGは性格上、ちょっと試してみるというのがやりづらく、試してみるのが数週間後、下手をすれば数ヶ月後などということがざらにあります。それでもベースとなるプレイ人口が多ければ、誰かが試し、それがブログに載ることもありますが、TRPGのプレイ人口はそれほど大きくはありません。 結果として、素早く話が広がり、などということは起こりにくいわけで、むしろそれが当然ではないかと。
 それに、数日で話題が流れていくような世界では、私のようなロートルはそもそもついていけません(こっちが真の理由かも。 (^_^))。


 ゆるく繋がっているという面はちゃんとあって、例えば、

バトルテックで絵を描いていたrulia046さんが
はてなにいるみたいで日記読んでいたら
TRPGは楽しいがTRPGの話題は楽しくない場合が有る。
みたいな事をお書きになっていて
休止明けにこれをネタに書こうと思っていたんだけど

http://d.hatena.ne.jp/koutyalemon/20070309/p1

こういう感じで、少し前の話題が書かれることは別に珍しくない。それでいいのではないのかな。


 ということで、大勢力と同じように振る舞おうとしても無理だし、TRPGはそういう盛り上がり方に向いていないし、そうしないと困るとも思っていない、というのが私の意見です。
 問題があるとしたら、ロール&ロール、季刊R・P・G、と雑誌が2誌もありながら、雑誌が出ても反応が弱いところかな。フラット化はウェブの特質ですが、いくらなんでもこの業界はプロの影響力が弱すぎるのかも。