k-takahashi's blog

個人雑記用

受胎告知

 東京国立博物館で開催中の「特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチ」を見に行く。9時半開場だからと思って9時10分頃に到着したのですが、既に100人位並んでます。幸い前売り券を買っていたのでチケット売り場列には並ばずに済みましたが、それでも4〜50人は並んでいたような気がする。おまけに雨が降り出すし。いきなり大変。
 まずは、本館の特別展示室にある「受胎告知」に。「立ち止まらないでください」との注意があるのでのろのろと進みながら鑑賞。一応、簡単なスロープを下っていく形に作られているので並んでいる間にも見えてはいるのですが、ちゃんと見られるのは30秒くらいでした。5分くらいは眺めていたい絵なのですが、混雑具合を考えるとしかたないか。ちなみに、30年前にモナリザが来日展示されたのも同じ場所だそうです。
 かなり早いタイミングで入ったのですが、既に音声ガイドを耳にして途中で立ち止まっている人が20人くらいはいたような気がする。先日のオルセー展でも思ったけれど、混雑時の音声ガイドはやはり止めた方が良いように思う。


 平成館の第2会場は、ダ・ヴィンチについての展示。こちらは、ダ・ヴィンチの技術オタクっぷりがよく現れていて面白かった。デッサン用の小道具や解剖学知見の活用、運動や世界観のとらえ方などが説明されている。正多面体を同体積の別の正多面体に変形させることが出来ることを示し、さらにその応用として人間が他の動物に変形可能であることを示す(その実例がケンタウロスの絵になる)。そして、「人間は鳥に変形可能であるから飛べるはずだ」という話になっていくところとかが、図や模型で説明されるのが面白かった。


 それにしても「受胎告知」凄かった。これが20代前半でのデビュー作だというのだから、やはり並外れた才能の持ち主だったのだろう。