k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 62: Killer Cable Snaps

 邦題は「凶器の電線」。ぴんと張ったワイヤーが切れると、大きくしなってものにぶつかることがある。輪ゴムを指で引っ張っていて突然切れて指が痛い思いをしたことのある人は多いだろう。今回検証される伝説は、このしなったワイヤーが人体を真っ二つにしてしまうというホラー映画のような話。


 さっそく、小さな模型で実験。途中に障害物を置くことで任意の方向にしならせることができるとわかり、実物大実験へ。人体で試すわけにはいかないので恒例の豚利用(と書いていて気がついたのだが、先日放映された海賊伝説は本国だとこのエピソードより後になるのか) 肉屋で豚を数頭買い込み、トラックの荷台につんでスタジオに帰ってきたアダムが曰く。 「荷台を見て何だろうと思ったらしいが、その後で運転席を見て『ああヤツか』という顔をしていた」 現地でも有名人のようです>アダム
 実験自体の方は予想に反してあまり大きな傷はできない。複数のケーブルを組み合わせて速度と力を両立させようと工夫するも失敗。どうやら、ケーブルが縮む方向にエネルギーが集中するらしく、しなりのパワーはたいしたことがない模様。勿論、強打されて命を落とした人はいるのだが、人体を切断するような効果は無理。ということでbusted。最後は、アダムがワイヤーを使って無理矢理豚を切断していました。


 アシスタントチームは陶器に音を録音する実験。日本人なら、ビニールカップに録音するおもちゃ*1を知っているだろうが、あれのビニールカップの代わりに陶器を用いたら、という話。焼き固める前に記録し、その後で焼結する。そのようなシチュエーションが偶然発生してしまい、大昔の人の声が残っていたというTV番組のエピソード(X-Filesに見えたが)があるそうだ。
 実験は2通り。1つめは、革を張った太鼓を用意し、そこに麦わらをつけて振動を起こし、麦わらの先で陶器に記録する方法。もう一つは、麦わらに声を直接当てて振動させ、陶器に記録する方法。
 キャリーがわめきまくり(「叫ぶって楽しいわね」とか言って、トリーとグラントを呆れさせていた)、幾つか録音を実施。ピックアップ部はガラスを加工した針を使いその先はアナログレコードと同じ方式。取り出してみると、何か言っているような、雑音に過ぎないような音が再生された。はっきりとした音声にできないものかと録音をデジタル音声処理の専門家に引き渡すが、どうも音は入っていない模様。こちらも伝説としてはbusted


 陶器録音の方は、当時の技術に拘らず、音声ピックアップ部をきちんと作れば不可能ではないような気がするんだがなあ。

*1:

新エジソン式コップ蓄音機

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