k-takahashi's blog

個人雑記用

とことん押井守 映画版うる星やつら

 昨晩放映分をビデオ鑑賞。一作目の映画について色々と不満があるというのは聞いていたが、控えめに言ってもこれくらいにはなってしまうのか。

 「顔の見えないものは映画ではない」「監督はやりたいことをやらなければ駄目だ」とかほとんど決意表明演説ののりである。試写会の直後の会議で師匠が開口一番「面白いんじゃない」と言ってくれたことに救われた、とも言っていた。本人としては失敗作だと思っていたが、立場上それを言うわけにはいかない。そんな状態だっただけに本当に助かった気持ちだったのだろう。そして、「この借りを返さなければならない」とも。


 押井監督に言わせると、映画版の一作目がハリー・ポッターの映画、二作目がロード・オブ・ザ・リングの映画に相当する。原作ファンの期待を充分に満たすことを追求するか、自分のやりたいことを追求するかの方向性の違いになるということらしい。良い悪い、受けた受けなかった、に関わらず、自分がどちらを目指すのかという点でこの2つは全然違うものなのだとか。