例によって、開始直後に副音声に切り替えたものの、なんか音量が妙に不安定。パックンとかいうお笑いタレントの吹き替え音声を聞こうとしない人達に対する嫌がらせとして、わざと副音声を聞きにくくしたのではないか、という話もあったようですが、どうやら音量リミッターの設定を間違えて、日本語音声側の声量が上がると、副音声側の声量を下げてしまっているらしい。
今回の検証対象となる伝説は4つ。コルクバットの方が打球が飛ぶ、ボールは乾燥している方が打球が飛ぶ、スライディングをした方が早い、強烈な打撃によりボールの皮がはがれてしまうことがある、の4つ。
加えて、大リーグのピッチャー、ロジャー・クレメンスが特別ゲストとして登場(なんでも本人が番組のファンなんだとか)。変化球の仕組みを解説するというエピソード付き。なお、ボールにバックスピンを与えると浮き上がるかどうか、という問題については、最大でもボールの重量の半分くらいの浮力しか得られないため、無理なんだそうです。
コルクバット伝説については、圧搾空気でボールを時速130キロで打ち出す装置と、それに連動してバットを振り回す装置とを作り、ボールと打撃の条件を一定にし、バットを交換してみて、反発時の打球の速度を測定するという実験を実施。バットを振り回す速度はアダムがバットを振る速度を測定した結果なのだが、測定中にポールと叩いてしまい悶絶するアダムが愉快。
意外なことに、反発時の打球の速度はコルク入りバットの方が遅くなっていた。番組としては、「特別なバットだから」というメンタルな部分の影響ではないか、という結論。
湿ったボール伝説は、まず実験室での予備実験。高湿度の状態で保存したボールと乾燥状態で保存したボールを一定の高さから床に落とし、跳ね返った高さを比べてみた。5球ずつで比較したところ、乾燥球は平均106センチ、湿潤球が平均91センチと14%の減少が確認できた。
次は、フィールドで実際にボールをバットで打ってみて飛距離を比較することに。今回は、湿度10%で保存、50%で保存、90%で保存、の3種類を準備してみた。(グラントがバッティング用のマシンを制作)
何球打ったのかは分からないが、それぞれで平均5メートルの飛距離の違いが出た。伝説は「ありうる」という結論。
スライディングは、アダム、トリー、グラントの3人が実際に実験をしてみることになった。まずスライディングの練習を始める3人だが、3人とも最初はぼろぼろ。グラントに至ってはスライディングした瞬間に頭を地面にぶつける始末。それでもある程度練習をした上で実験開始。走っていってベースの上で止まるか、スライディングをするかの2つの方法で所要時間を比較する。
結果、3人ともスライディングをした方が早いという結果。(なお、一番早いのはやはりトリー。)
では、ヘッドスライディングはどうかという話になり、トリーが犠牲者に決定。これはかえって遅くなってしまっていた。それなりの技術がないと駄目と言うことのようだった。
皮剥離伝説については、クレメンスに尋ねていたが、当然クレメンスもそんなものは見たことがないとのこと。
コルクバットの検証に使った装置で、まず時速100マイル(プロの最高速レベル)でボールを打ち出しバットにぶつけるが、もちろん剥離は起こらない。速度を倍の200マイルにしても同じ。この時点で、伝説としてはbusted。
それでは、装置で再現できそうな最高速で打ち出したらどうなるか? 時速400マイルでボールを打ち出して、がっちり固定したポールにぶつけてみたところ、見事に皮が剥けていました。でも、人間業では無理そうですね。