k-takahashi's blog

個人雑記用

外へも向かう言葉

 TRPGを説明するときには、相手をよく見てどういえば一番有効かをよく考えよう、という提言。
ブックマークをつけておいたら、回答が載せられていて

>k-takahashiさん
>多数の支持を既に得ているもの(スポーツ、芸能)、権威に裏付けられたもの(伝統文学)ならそれでも成り立つかもしれないが、サブカル系はまず否定されるところからはじまるところが違いかな。

そういう傾向が無いとは言いませんが「俺達は世間から否定されている!」みたいなスタンスで何かを語ると殺伐としてしまいます。
結果、別にサブカル系やTRPGを否定してない人も遠ざけてしまうことになりかねない。

対バッシングの「反撃する言葉」は場合によっては必要ですが、最初から喧嘩腰では人は寄ってこないと思うんですよ。

外へも向かう言葉 - xenothの日記

 選ばれし者の恍惚と不安を胸に秘め、世の中に喧嘩を売る気概の一つも無いようではサブカルとは言えない、、、というのも古い話ですが、一面の真理ではあるんですよ。もちろん、ことTRPGについては、そういう時代はとっくに過ぎ去っています。が、江川昭子(とNHK)がプレーの様子を見て頭痛薬を飲むパフォーマンスでゲーマーをバカにしてみせ、その様子を全国にばらまいたのは、そう昔のことでもないんです。(馬場講座が書かれ始めたのも同時期のはず。馬場講座については、書かれた時期や対象としているゲームを考慮しておかないと、見当違いの批判になってしまいます。)


 「TRPGを楽しく遊んでいる様子」を見せても多分通じないんです。江川番組で紹介されたプレーは、いわゆる悪のりプレーで、取材合わせの過剰演出臭さも若干感じましたが、彼らが楽しんでいる様子ではあったのです。でも、編集の結果「キモイ」様子になってしまった。もちろん、あれは「キモクみせてやろう」という意図があってのことでしょうが、ただ、分からないものに対する対応というのは、概ねそういうものです。ほとんどの場合、好意的には捉えて貰えません。
 好意的に捉えて貰える場合というのは、やっている人達に対してまず好意的な反応を持って貰えた場合です。可愛い女の子やイケメン俳優がやっているなら、大抵のことは好意的に見て貰えますし、ブサオタがやっているならその逆。身近な人が楽しそうにやっているなら効果的でしょう。


 「楽しそうな紹介をする」「楽しそうにやってみせる」というのが大事なのに異論はありません。その点で、TPRGではなくテーブルゲームが対象ですが、Theゲームナイトが上手いと思うのは、他人に物事を見せる技術に長けた芸能人を使い、こぎれいな場所を用意し、と細かく気を遣っているところ。ああいう見せ方は参考になります。


 結局、自分達が少数派であることを自覚し、むやみに敵を増やさないよう穏やかな対応を心がける、チャンスがあれば相手に合わせた説明を行う、という至極真っ当な対応を続けるべきなのでしょう。http://blog.talerpg.net/rpg/archives/1113 で子供が通う学校の先生に説明するシチュエーションが紹介されていますが、こういう事例の蓄積とか、地道に大事なんだと思います。
 ちなみに、私が同僚(上司、部下を含む)に説明する時の基本パターンは、

実際、社会人の人にRPGの説明をするときには、物語だの演劇だの言うよりも、「研修でやるロールプレイってあるじゃないですか。あれの立場設定を経営者とか役人とかではなくて、SFやファンタジーの主人公にしたようなもんですよ」と言う方が簡単に分かって貰えます。

教育目的のロールプレイ - k-takahashi’s 雑記

です。この場合は、立場の違いによる気付きや意思決定の面白さを前面に立てていることになります。