k-takahashi's blog

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中国、チベット自治権拡大を拒否

 【北京=佐藤賢】6日の新華社電によると、中国共産党統一戦線工作部の杜青林部長はこのほど、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使と北京で会談し、ダライ・ラマ側が求める自治権拡大を拒否する方針を強調した。10月末に北京入りした特使と中国政府の公式対話は、自治権拡大などを巡って双方の溝が埋まらず、平行線で終わったとみられる。

経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版

 事前に流れていた予測は残念ながら的中してしまったようだ。それは当然で、北京からすればオリンピックがつつがなく済んだ以上、何ら譲歩を行う理由はないのだから。開会式に出席したお偉いさん方の期待は、残念ながら外れてしまいました。

 今後は亡命チベット人代表らが17日からインド北部ダラムサラで開く特別会議で、対話路線の修正に傾くかが焦点となる。対話は3月のチベット騒乱以降3度目で、8月の北京五輪後は初めてだった。

経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版

 事前には、「強行派の台頭」とか「ダライ・ラマ14世本人も対話路線に行き詰まりを感じている」とか報道されていた。それらの第一の目的は、会談に向けてのメッセージだったはずだが、北京のゼロ回答を受けて実際のところどうなるか。
経済的に厳しい時期は、民主国家よりも独裁国家の方が勢力を増しがちだから、しばらくは雌伏するのが妥当なんだけど。