k-takahashi's blog

個人雑記用

セイクリッド・ドラグーン

 共通する楽しみが「自分の操るキャラクターが強くなって、必殺技を駆使し、強大な武具を携え、最初はとても考えられなかった強敵を倒す」という達成感です。
 というわけで、レベル上げやお金稼ぎをすっ飛ばして、いきなりラスボス級戦闘に突入する爽快RPGを作りました! (あとがき、より)

 まさにこの通りのRPG。依頼を受けてダンジョン(魔境)に入り、ボスの部屋(異界)を探し出し、大ボス(ドラゴン)を倒す、という、基本的にはそれだけのRPGです。


 いったん、ダンジョン(魔境)に入ると「リミット」という時間制限が加わり、移動・戦闘・特殊能力使用・休憩などによって時間が経過します。タイムオーバーすると色々と良くないこと(魔境臨界)が発生します。ですので、時間制限を見ながらダンジョンを探索し、ボス戦に備えることになります。


 ルールの特徴は「竜脈」。各PC毎にダイス4個分の枠があります。これが竜脈。クリティカルやファンブルの場合を除き、判定に使用したダイスと竜脈内のダイスを入れ替えることができます。成功させたい判定の時にダイス目が悪かったら入れ替えるということもできますし、そういった事態に備えて良いダイス目をプールしておくこともできます。(発見判定など、誰かが成功すれば良い場合とかに使える。)
 ボス戦の時に使う特殊能力の中には、竜脈中の特定のダイス目を発動条件とするものがあります。「奇数」という簡単なものもあれば、「6・6・6」のように揃えるのが難しいものもあります。ですので、通常攻撃などでダイスを振って竜脈を整え、タイミングを見て大技炸裂、といった戦闘になるわけです。


 ということで、読んだ限りではなかなか良くできた戦闘ルールなんですが、ダンジョン攻略とラスボス戦の楽しさ、に特化したこういうシステムを読むと、「別にTRPGじゃなくてもいいんじゃ?」と思ってしまうんですよね。ボードゲームやカードゲームの方が、向いているんじゃないのか、と。
 もちろん、現在日本だと、そういうボードゲームのマーケットが小さくてコストがかけられないから、よりコストの低くて小さな市場でもペイするTRPGで出版ということなのかもしれませんが。


 少し前なら多様なスキルをボードゲームで用意するのは難しかったのですが、今はもう、アグリコラとかRaceForTheGalaxyとか見ると、あの価格で実に多様なカードを提供できているわけですし、割と細かい条件も綺麗に整理して扱えるようになっているわけです。


 もちろん、TRPGには「物語」という十字架があるわけですが、それすらも「スピコピ」を読んでいると相当程度ボード/カードゲームでカバーできそうに思えることも多い。


 とか、読みながら考えてました。結論はありませんが。