k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Ep.130 "Hurricane Windows" 〜人間の頭を液体窒素で5秒間冷やしたら?

 実験は3つ。ハリケーンの時に窓を開けた方が良いのか? 人間の頭を5秒間液体窒素で冷やしたあとでハンマーで叩いたら粉々に砕け散るか? クリスマスツリーに液体窒素をかけたら、木が破裂するか?


 ハリケーン問題は、まず模型で実験。立方体の各面に圧力計を付けて、風洞NASAのエイムズセンターで貸してもらった)の中に入れる。窓を開けた状態と閉めた状態とで圧力を比較してみる。すると、窓を開けた状態の方が壁に掛かる圧力は小さいことが判明する。
当然次はもっと大きなスケールで、となり探したところフロリダにハリケーンシミュレータが存在することが判明し、ここまで出かけて実験することになる。このシミュレータは巨大な送風機で通称「メデューサ」、巨大なダクトがねじれる様子は、たしかにメデューサに見えなくもない。
このシミュレータが送風できるサイズの家(実物の約2分の1)を作って実験開始。カテゴリー2相当(秒速45m)の暴風がたたきつける。
ここで窓を開けた状態、閉めた状態を比較してみると、風洞実験と違ってどちらも大差なし。家の場合、壁の面積に比して窓の面積が狭いため開けても風が抜ける効果は小さくなってしまうようだ。 ちなみに、窓を開けておくと部屋の中やびしょびしょです。はい。


 人間の頭を、はホラー映画の一シーンの再現実験。悪漢に捕まった人物が頭を液体窒素の中に5秒間つけられ、そのあと頭をハンマーで叩くと砕け散る、というシーンがあるそうだ。
 キャリーの頭で型を取り、氷、体温相当、液体窒素に5秒浸ける、5分浸ける、の4種類のサンプルをハンマーで叩く実験を敢行。結果は、氷は粉々、体温相当は少し潰れる、5秒浸けも少し潰れる、5分は映画そっくりに砕ける、というもの。やはり5秒では無理でした。念のため豚の頭で5秒浸け、15分浸けをやってみたが、どちらも砕けることはなかった。ということで、映画のシーンはBusted


 最後がクリスマスツリーに液体窒素をかける実験。細胞中の水が凍って膨張することで木が破裂するという話。まず木の中の水の量を調べてみると重量比で約3ぶんの1。なるほど、これが凍れば何かは起こりそうだ。
しかし、試してみるといくら液体窒素をかけても砕けたりはしなかった。
専門家に質問したところ、その程度で破裂したりはしないとのことでした。