k-takahashi's blog

個人雑記用

捏造は続くよ、いつまでも

日和佐さんが言っていないことを掲載し、訂正記事でその部分を削除し、別の文章に差し替えた。言ってもいないことを、その人が言ったと書く。それを、一般社会は“捏造”と呼ぶ。さらに、組織としての対応も非礼きわまりない。単なる訂正記事でお茶を濁し、「お詫び」記事にしていないのだ。日和佐さんは、報道機関内で「訂正」と「お詫び」の重みがどれくらい違うか、御存知なかった。それを悪用して、毎日新聞社は「訂正」にとどめたのではないか。私にはそう思えた

日和佐信子さんに、毎日新聞のこと、TPPのことを聞いた - 松永和紀blog

松永さんは最初から報道がおかしいのではと疑っていた。

毎日新聞に18日に掲載されたインタビュー記事「開国是か非か:TPP・識者に聞く 雪印メグミルク社外取締役・日和佐信子氏」。ここでの発言は、筋が通っていない。私は、「記者が都合の良い部分を抜き出してつなぎ合わせた記事で、日和佐さんの主旨を反映していないのではないか」と疑っている。実際のところ、どうなのだろうか?

TPPと「食の安全」問題をリンクさせてはいけない - 松永和紀blog

変態新聞事件や君臨事件のことを憶えていれば「ああ、また毎日がやったのか」と思うだけだが、もと毎日新聞の記者であった松永さんにとっては正直書きたくない話題だったとは思う。
そこをあえて書いてくれたのだから、ここは感謝。その志「重要なのは、日和佐さんが今、TPPについてどのように考えているのかを、大勢の人たちに知ってもらうことだろう」への賛同の意を込めて、エントリーを立てさせて頂きます。結局は、自分の普段食べるものの話でもあるわけだし。(そして、産業界側の主張は、私が食べるものを買うお金をどうやって稼ぐかに繋がっている。)


 さて、日和佐さんの言っていることはしごくまっとう。

日和佐:これまで、牛肉やオレンジ、さくらんぼなどが自由化されてきました。その結果、当時日本の農業団体などが主張した通り、日本のみかんや牛肉産業がつぶれてしまったのか? そうでもないように見えます。オレンジ自由化の後、生産者の努力によって多くの種類の柑橘類が出てきて、消費者は多様な種類を食べられるようになりました。牛肉やさくらんぼも、国産と輸入もので特徴が異なり、しっかりと棲み分けができているように見えます。でも、その陰で、輸入の打撃を受け廃業してしまった生産者もいるでしょう。実際にどうだったのか、国民にはわからないのです。したがって、これまでの事実、データをまず明らかにしてほしい。そのうえで、そのデータを基にして、関税撤廃によってなににどのような影響が出るかを詳しくシミュレーションして公表してほしい。それがあってやっと、国民的議論がはじめられるのではないでしょうか。

日和佐信子さんに、毎日新聞のこと、TPPのことを聞いた - 松永和紀blog

政治のさじ加減で色々大きな影響が出るというのは、第二次・三次産業だって同じで、それこそ色々な検証が行われている。その方法論は農業にだって適用可能のはずだ。
ただ、今の政府にはとてもできそうにない話なのがなんとも。温暖化対策の話と同じで、シミュレーション自体の正確性の話、結果の評価の話、取る対策の話、がごちゃごちゃに混ざるのが目に見えている。正直、どこから手を付けたらうまくいきそうなのか、私も見当が付かない。