k-takahashi's blog

個人雑記用

宇宙戦争とヒトラーの日記

その後の世界を大きく変えた出来事を取り上げ、当時の貴重な映像や再現映像、関係者のインタビューなどを通して衝撃の重さを振り返るシリーズ-1939年10月30日の夜、オーソン・ウェルズによるH.G ウェルズの小説「宇宙戦争」のラジオ上演は、アメリカ中に大パニックを引き起こす。事件の経緯とオーソン・ウェルズがどのように一躍時の人となっていったかを紹介する。1983年4月24日、サンデー・タイムズは、ヒトラーの日記を最大のスクープとして世に送り出す。しかしその日記はニセ物であった。出版社の賭けは、経歴にも評判にも大きな傷がつくことになった。

http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=856805&eid2=000000

ディスカバリーチャンネルの番組(2005年)をビデオ鑑賞

宇宙戦争

 事件の経緯の解説では、ギリギリまで脚本を練っている様子が描かれていた。「流用できるのは基本設定だけで、一週間で一時間のドラマの脚本を書かなくちゃならない」、と脚本家が悲鳴を上げている様子が変にリアル。Grover's Millは、地図に鉛筆を落として適当に選んで、語呂が良いから採用、だったらしい。
何家族かの実際の動きを再現していたが、警察に保護された親子がいたりというのは本当だった模様。


このラジオドラマの成功で、オーソン・ウェルズは「市民ケーン」に着手することができたという位置づけなんですね。

ヒトラーの日記

1983年に第二次大戦中ににヒトラーが付けていた日記が公開された。結局、これはニセモノだったのだが、その公開を巡るサンデー・タイムズ社の様子を、編集責任者のリン・クレーターと鑑定に当たったトレヴァー・ローパー教授とを中心に描いている。


化学分析によって日記が当時のものでないことが判明したわけだが、疑念を感じながらもOKを出したローパー教授の逡巡振りや、あちこちから振り回されるクレーター氏の様子が痛々しかった。

しかし、ニセ日記には、「AH」(アドルフ・ヒトラー)ではなく「FH」と書かれていたというのが本当だとすると、なんか結構間抜け度が高いような気がしなくもない。