JAXA相模原キャンパスの特別公開を、今年は7月27日(金)・28日(土)の2日間にわたって開催します。
ISAS | JAXA相模原キャンパス特別公開2012 / イベント
直前までスケジュールが決まらなかったが、なんとか日程の調整が出来たのでふらりと見に出かけた。今回は、イプシロンとはやぶさ2をざっと見ようかなくらいで。
暑かったが風があったのでそこそこしのぎやすかったが、逆に水分不足が注意という感じだった。体がなまってきていて、腰が疲れた。年だなあ。
はやぶさ2
来年には総合試験開始、再来年には打ち上げと言うことで展示がだいぶ更新されていた。
実物大模型
実物大模型も「はやぶさ2」になっていた。アンテナの形状が変わっているのが一番目立つ点かな。
ターゲットマーカーは5つ
プロジェクタイルを打ち込むというのがはやぶさ2のサンプル採取方法の大きな変更点。但し、この場合は今まで以上に高精度の着陸誘導が必要となる。
そこで、ターゲットマーカーを5つまで増やすことになったそうだ。(少し前までは3つだったが、5個まで増やす。ちなみに1個300gあり、数を増やせばそれだけ重量が厳しくなる)
なお、説明員さんによれば、あけた穴の部分に下ろすのはやはり無理があるので、そのすぐ近くに下ろしてサンプルを採取する作戦だそうだ。
サンプル
はやぶさが採取してきたサンプルの解説も増えていた。3つのうち一番右側の丸っこくなっているサンプルが面白かった。
説明のところに「摩擦で角がすり減り、丸くなった」と書いてあり、「はて? イトカワでどうやって摩擦が?」と思っていたら、「太陽風の影響で劣化した部分が崩れたり、時々隕石がぶつかってイトカワ全体が振動したりして、粒が転がることがある。そういうのが積み重なって角が取れた」という説明だった。
しかも、この「時々」というのが数十万年〜数百万年に一度。のんびりした話だが、イトカワのもとになった星ができたのが40億年前。そのあと一旦崩れて再集結したのが現在のイトカワだが、これがいつだかはまだ分かっていないという時間感覚がいかにも天文学という感じだった。