k-takahashi's blog

個人雑記用

うちのメイドは不定形

うちのメイドは不定形

うちのメイドは不定形

高校生として普通の生活を送っているトオルのもとに、家を出て行ったきり戻ってこない考古学者の父親から突然、大きな宅配便が届けられた。南極発のその荷物には、40キロほどの玉虫色の塊と「荷物の中身をお湯につけて三分間待つこと」という指示書が。怪しみながらも、謎の物体Xをお風呂で温めるトオルの前に現れたのは、なんと可愛らしいメイドさん!テケリさんと名乗る彼女は、トオルの身の回りを世話してくれることに。

http://www.php.co.jp/smash/books/2012/03/post-4.php

というベタな設定の一冊。概ね期待通りの展開をしつつ、クトゥルー系を筆頭にオタク好みの細かい設定を散りばめて(ガンダムやミリタリーネタは分かる。他に、私が分からないものもあるだろうが、こういうのは楽しめるだけ分かれば良いのだ)ある。展開やビジョンでどうこうというより、小ネタを充実させて面白がらせる方法なので特に不満は無し。期待通り楽しめる。
いかにも「続く」的なラストなのに、まだ続編出ていないのか。どうしたんだろう?


面白いのは、巻末の「原案」のところ。3ページほどの短いものだが、この原案に対して、「受けるラノベ」的に調理したのが本書だということになるのだろう。この原案の方は、いかにも森瀬繚氏が書きそうな文。*1


なお本書はGoogleBooksから購入。Nexus7とGalaxyNexusでつらつら引き継ぎながら読了。引き継ぎながら読めるのは、やはり便利。

*1:追記 2012/12/05:コメント欄で森瀬氏からご指摘を受けましたが、これは「原案」ではなく、「あとがき」だそうです。私がどこかで勘違いしたようで申し訳ない。