昔、『会社は頭から腐る』という本を読んだのだが、同じ冨山和彦氏の著作がKindleのお勧めに出ていたので買ってみた。
挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)
- 作者: 冨山和彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/01/19
- メディア: 新書
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中にちょっと面白い言い回しがあったので引用。
「三人よれば文殊の知恵」は、ふつう複数の人の知恵を持ち寄ることの効能をいっていることになっている。しかし、たくさんの知恵を集めるなら住人でも百人でもいいところを、「三人」に限定したところにこそ、まさに古人の「智恵」があると思う。(No.2070)
組織の意志決定の話の流れで出てくるのだが、これは笑った。
お金にまつわる部分はあまりに生々しく、汚くもあり、話として残しにくい。そのため資料として後世になかなか残らないが、ドス黒いやりとりがあったのは確かである。そのドス黒い裏の側面を拾うつもりで読んでみると、歴史はまた、まったく違った一面を見せてくるものだ。
たとえば坂本龍馬の物語を読むにあたり、お金という視点を持つと、大きな疑問が出てくるはずだ。
(No.2277)
自分を龍馬になぞらえようとするやつは碌でもないやつが多いというが、こういう視点があると、また違った見え方になる。