k-takahashi's blog

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SEのプレゼン術

SEのプレゼン術 (技評SE新書)

SEのプレゼン術 (技評SE新書)

手堅くまとまっている好著。一方で、何冊かこのジャンルの本を読んでいる人にとっては、まあ、大体知っている内容。
プレゼン術を語る本が読みにくかったら笑い事だが、本書はそんなことはなく、入門用にも適していると思う。


以下は、自分用メモ。
プレゼンが苦手な理由というアンケート結果のまとめを受けて、

プレゼンが苦手な理由は、さまざまですが、とくに「人前に立ってしゃべるのが嫌い」「プレゼンの経験が不足している」「物事をうまく説明するのが難しい」があげられます。また、意外な理由としては、「Powerpointなどのツールをうまく使えない」といった道具に関するものもあります。
(p.30)

そして、

プレゼンを得意になるためには、総じて、人前で緊張せず論理的に説明できるノウハウを学び、数多くのプレゼンの場面を分で成功体験を積んでいくこと。また、スライドなどのプレゼン資料を作成するスキルを高めることが大切と言えるでしょう。
(pp.30-31)

とつないでいる。うまいね。

提案のプレゼンにおいては、結論が早く出る帰納法は、賛成派には良い印象を与えますが、反対派には、唐突すぎて悪い印象を与えてしまいがちです。むしろ、反対派には、演繹法で前提を付けながら論理を一つずつ展開していき、頑なに閉じているドアを少しずつこじあけるようなアプローチの方が拒絶反応に会わなくてすむでしょう。(p.66)

プレゼン相手を事前に調べることが大事なのは言うまでもない。


プレゼンの準備の時間配分について。

凝ったスライドの作成にどうしても時間を費やしてしまいがちです。そして、最も肝心なプレゼンター自身の練習は苦手なため、つい後回しになってしまい、時間切れで不充分となりがちです。
(中略)
プレゼンター自身のリハーサルを先行させます。その後、残った時間でスライドの見栄えを良くしたり、調整したりするのです。
(pp.152-153)

一理ある意見だが、これがうまくいくには、プレゼン全体の設計がきちんとできあがっているのが前提になる。いきなりそうするのも難しいかもなあ。